スタッフを褒める時、「すごいね」だけでは足りない|成長を見つけ、評価につなげる

スタッフを褒めることは大切です。

これはマネジメントの本を読んでいても、よく出てくる話ですよね。

ただ、私は単純に、

「すごいね!」

と言うだけでは足りないと思っています。

大切なのは、そのスタッフの何が良かったのか、どこが成長したのかを具体的に伝えること。

そして、できればその先の評価や待遇にもつなげていきたいと考えています。

目次

「すごいね」よりも「ここが変わったね」

例えば、以前はマニュアルに沿って仕事をすることが中心だったスタッフがいたとします。

そのスタッフが弊社に入って、自分で考えて行動できるようになってきた。

そういう時には、

「すごいね」

だけではなく、

「ちゃんと自分で考えて行動したんだね。いいじゃん。その感じで続けてみて」

というような伝え方をします。

私が褒めたいのは、単に仕事がうまくいったという結果だけではありません。

今までできなかったことに挑戦した。

自分で考えるようになった。

以前とは違う行動ができるようになった。

そういう変化です。

本人が頑張ってきたところを見つけて、言葉にして返してあげる。

私はこれが大切だと思っています。

相手が何を頑張ったのかを考える

同じ行動でも、人によって難しさは違います。

あるスタッフにとっては当たり前にできることでも、別のスタッフにとっては、かなり勇気が必要だったかもしれません。

例えば、自分から意見を言うこと。

積極的な人にとっては難しくないかもしれません。

でも、今まで自分の意見をあまり言えなかった人にとっては、大きな一歩だったりします。

そこで、

「意見を言えて良かったね」

だけではなく、

「今まであまり自分から意見を言うことがなかったけど、今日は自分で考えて伝えてくれたね。あれ良かったよ」

と伝える。

その方が、自分の変化を実感しやすいと思うんですよね。

だから私は、スタッフを褒める時にも、その人の立場になって考えるようにしています。

この人は、何を頑張ったんだろう。

どう言われたら、また頑張ってみようと思えるだろう。

そこを考えながら話すようにしています。

改善してほしいことがある時にも、良いところを伝える

もちろん、スタッフを褒めてばかりいるわけではありません。

仕事をしていれば、改善してほしいところも出てきます。

そういう時には、できるだけ良かったところも含めて伝えるようにしています。

例えば、

「ここはすごく良かったよね。でも、ここがこうなるともっと良くなると思うよ」

という感じです。

ただし、無理やり褒めるところを作るという意味ではありません。

本当に良かったところがあれば、そこはちゃんと認める。

その上で、改善してほしいことも具体的に伝える。

私は、注意することと褒めることは、必ずしも反対ではないと思っています。

むしろ、

相手に成長してほしいからこそ、良いところも改善点も伝える。

という感覚です。

もちろん、何か重大な問題が起きた時には、必要なことをはっきり伝えなければいけません。

何でも褒め言葉で挟めばいいという話ではないと思っています。

褒めるだけで終わらせたくない

そして、私がもう一つ大切だと思っているのが、評価の仕組みです。

スタッフが成長している。

会社に貢献してくれている。

患者さんのために頑張ってくれている。

それを経営者が見て、

「すごいね」

「ありがとう」

と伝える。

もちろん、それは大切です。

でも私は、それだけで終わらせたくありません。

できることなら、昇給や賞与といった形でも還元していきたいと思っています。

言葉で認めることと、待遇で評価すること。

この両方があるのが理想です。

ただし、給与や賞与には会社の経営状況も関わってきます。

頑張ったからといって、その場ですぐに昇給できるとは限りません。

だからこそ、何を評価するのか、どのように還元していくのかを、会社として考える必要があると思っています。

私自身、まだ仕組み化できていない部分もある

こういう話をすると、弊社ではすべての評価制度が整っているように聞こえるかもしれません。

でも、実際にはまだまだです。

もっと明確にしたいところもあります。

改善したい部分もあります。

スタッフの成長を、どう給与や賞与に反映させるのがいいのか。

会社として無理なく続けられる仕組みは何なのか。

私自身、今もいろいろ考えています。

そして、そのこともスタッフと話しています。

「今、こういう仕組みを考えている」

「もっとこういう形で還元できるようにしたい」

と。

もちろん、考えているだけで実現できなければ意味がない部分もあります。

だから、そこは経営者として形にしていかなければいけません。

ただ、完成した制度がないから何も話さないのではなく、今どう考えているのかも伝えるようにしています。

スタッフは、経営者が何を考えているかも見ている

ありがたいことに、スタッフとの飲み会などで、経営者としての考え方について良い言葉をもらうことがあります。

そういう時は、素直に嬉しいですね。

私自身、経営者としてまだまだ足りないところがあると思っています。

それでも、スタッフのことを考えている姿勢は、ある程度伝わっているのかなと感じることがあります。

ただ、これは私がそう感じているという話であって、スタッフ全員が同じように思っているとは限りません。

だからこそ、普段から話を聞くことも大切にしたいと思っています。

経営者が何を考えているのか。

スタッフのことをどう見ているのか。

会社をどうしていきたいのか。

そういうことは、日頃の発言や行動から少しずつ伝わっていくものだと思います。

「見てもらえている」という安心感

私は、スタッフにとって、

「自分のことをちゃんと見てもらえている」

という感覚は大切だと思っています。

結果が出た時だけではなく、そこまでの努力も見てくれている。

以前よりできるようになったことに気づいてくれる。

うまくいかなかった時にも、次につながる話をしてくれる。

そして、成長したことを評価しようとしてくれる。

そういう積み重ねが、仕事への前向きな気持ちや、会社への信頼につながっていくのではないでしょうか。

もちろん、褒めれば必ずスタッフが定着するというわけではありません。

勤務条件や人間関係、仕事との相性など、いろいろな要素があります。

それでも、日頃から自分のことを見てくれている経営者と、まったく見てくれない経営者では、働く側の感じ方は違うと思っています。

スタッフを大切にすることは、日頃の小さな積み重ね

スタッフを褒める時、私は難しいテクニックを使おうとはあまり考えていません。

その人が何を頑張ったのか。

どこが変わったのか。

どう伝えたら、また頑張ろうと思えるのか。

そこを考えて、具体的に言葉にする。

そして、言葉だけではなく、評価や待遇でも還元できる仕組みを作っていく。

まだまだ理想どおりにはできていませんが、私はそこを目指しています。

「スタッフを大切にしています」と言うことよりも、日頃から大切にしていることが伝わる行動を続ける。

結局、スタッフとの信頼関係も定着率も、そういう小さな積み重ねが大きく関わってくるのではないかと思っています。

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