今回は少し同業向けのお話です。
慢性痛がなかなか良くならない方。
施術しても、その時は少し楽になる。
でも戻る。
あるいは、そもそも変化が乏しい。
そういうケースって、臨床をしていると必ずありますよね。
その時に、
「循環」という視点
を持つと、少し体の見え方が変わるかもしれません。
痛い場所だけを見ても、変わらないことがある
まず前提として、
ここでいう循環って、
単純に
「その場所が冷えている」
とか、
「血流が悪い」
だけの話ではありません。
もっと全体で考える必要があります。
例えば、
痛みが出ている場所。
そこって、言ってしまえば枝葉なんですよね。
でも、
枝葉を元気にしたいなら、
枝だけじゃなく、
幹の循環も必要。
さらに、その幹に繋がる根本の動きも必要です。
木で考えると、少しイメージしやすいかなと思います。
腓骨神経麻痺から見えてきたこと
例えば、私自身が経験したケースで、
腓骨神経麻痺が長期間続いている方
がいらっしゃいました。
こういう時、
腓骨神経だけ見ていても、正直変わりづらいんですよね。
もちろん局所は見るんです。
でも、それだけじゃ足りない。
じゃあなんで腓骨神経麻痺になったんだろう?
って考える必要があります。
すると、
股関節の動きが少ない。
その結果、足首のアライメントが崩れる。
さらに、腓骨自体の動きも悪くなる。
そうなると、
当然、末端への循環量も落ちます。
つまり、
神経だけの問題ではなく、全体の問題
として見えてくるんですよね。
循環が落ちると、何が起こるのか
循環が悪くなると、
単純に酸素や栄養が届きづらくなります。
でも、それだけじゃありません。
個人的に臨床で感じるのは、
免疫系が働きづらくなるケース
が結構あるなということです。
特に、
慢性痛。
長引く神経症状。
何年も続いている違和感。
こういう方を見ていると、
局所だけの問題じゃない印象が強いです。
やっぱり、
血液がちゃんと巡らない。
そうなると、
代謝も落ちる。
回復力も落ちる。
免疫も十分働きづらくなる。
その結果、
神経系の症状が残り続ける。
そんなケースも少なくないなと思っています。
局所マッサージで変わらない理由
よくあるケースなんですけど、
局所を何年もマッサージしている。
でも変わらない。
こういう方、いますよね。
もちろん、
一時的には循環が良くなって楽になることもあります。
でも、
すぐ戻る。
あるいは変わらない。
そういう場合って、
そもそもの循環環境が整っていない可能性があります。
だから、
症状がある場所をひたすら触る。
だけではなく、
「なぜそこが循環不良になったんだろう?」
を考えることが大事です。
慢性痛は『背景』を見る
例えば、
屈曲・内転・内旋パターンが強い方。
こういう方って、
末端への循環が落ちやすい印象があります。
あるいは、
手術歴。
術後の瘢痕。
その先の循環が落ちているケースもあります。
だから、
慢性痛を見る時ほど、
「ここが痛い」
だけではなく、
体全体として、どこで循環が滞っているんだろう?
という視点が必要なんですよね。
慢性痛ほど、
局所だけで考えない。
これは、かなり大事な感覚かなと思っています。

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