帯状疱疹後の神経痛。2〜3年続く痛みに、どう向き合うか

今回は、少し同業向けのお話です。

実際に、訪問マッサージをご利用いただいている方の症例から、
「長く続く神経痛に対して、どう考えていくか」
という視点を共有できればと思います。

※個人が特定されないよう、一部詳細は省いています。

目次

2〜3年続いている帯状疱疹後神経痛

今回の方は、
帯状疱疹後神経痛(PHN)が、2〜3年ほど続いている方です。

痛みの部位は、肋間神経領域。
左側ですね。

それに加えて、心臓系の既往歴もある方でした。

で、体を見ていてまず気になったのが、
左胸郭がやや落ち込んでいるような状態
だったんですよね。

もちろん、これだけで断定はできません。

ただ、
「なんで左側にずっと症状が残り続けるんだろう?」
って考えた時に、
一つの仮説として見えてきたのが、

循環の問題

でした。

痛みが長く続く時、循環という視点を持つ

帯状疱疹後神経痛って、
基本的には、神経に沿って残る痛みですよね。
ヘルペスウイルスの影響で神経が障害を受けて、その後も痛みが残ってしまう。

これが一般的な説明かと思います。

ただ、
そこで終わらせないことも大事かなと思っています。

じゃあ、
「なぜその状態が長く続いているんだろう?」
って考えるんですよね。

もしその周辺の循環が悪ければ、
当然、組織の回復もしづらくなります。
免疫の働きだって、十分に発揮しづらくなる。

だから、

少しでも血流環境を整える

という視点は、一つ必要かなと考えました。

胸郭を『動ける状態』に戻す

今回のケースでは、
左胸郭がやや縮こまっている印象がありました。

つまり、
左側の胸郭が広がりづらい。
動きづらい。

そうなると、
当然その周辺の循環も落ちやすくなりますよね。

なので施術としては、
胸郭を少しずつ拡大できる状態に持っていく
というイメージで進めています。

ここでいう胸郭って、
単純に肋骨だけの話ではありません。

鎖骨。
肩甲骨。
背骨。
横隔膜。

全部関わってきます。

さらに言えば、
横隔膜を見るなら腸腰筋。
頸椎とのバランス。
呼吸の入り方。

そういう全体像で見ていく必要があります。

一つだけ整えて終わり。
ではなくて、

胸郭が自然に広がれる条件を作る

という考え方ですね。

まだ途中。でも変化は出始めている

まだ施術の途中段階です。

なので、
「良くなりました!」
という話ではありません。

ただ、ご本人の感覚として、
神経痛を感じる範囲が少しずつ狭くなってきている
という変化は出ています。

これは一つ、良いサインかなと思っています。

もちろん、
2〜3年続いている神経痛です。

簡単ではありません。
時間も必要です。

それでも、
「もう患っている期間が長いから無理」
「帯状疱疹後神経痛は専門外だから」
で終わるのではなく、
どうやったら少しでも良くなる可能性があるだろう?

という視点を持つことは大事だと思っています。

長く続く症状ほど『考える』が必要

慢性化した症状って、
どうしても難しいです。

でも、だからこそ、
考える価値がある。

ただ局所を見る。
ただ同じ施術を繰り返す。

ではなくて、
「この人の体、何が背景にあるんだろう?」
を考える。

その積み重ねが、
少しずつでも結果に繋がるんじゃないかなと思っています。

もし同じような症例で悩んでいる方がいれば、
一つの考え方として、参考になれば嬉しいです。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

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整体院・訪問マッサージ・鍼灸院などの現場で感じてきたことをもとに、
体の不調や症状について、
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