頸椎が体に与える影響|なぜ首が『最後の砦』になるのか

今回は、少し専門的なお話です。

ただ、
「なんで姿勢が崩れるの?」
「なんで年齢を重ねるほど不調が増えるの?」

という部分にも繋がる話なので、なるべくわかりやすくお話しできればと思います。

目次

体には『優先順位』があります

私自身、体を見る時にすごく大切にしている考え方があります。

それが、
脳・脊髄 → 内臓 → 筋肉・関節
という優先順位です。

もちろん、細かく言えば色々あるんですけれども、ざっくり言うとこんな順番です。

なぜか。

それは、
生命維持に関わるものほど、体は優先して守る
からです。

例えば、
腰が痛い。
肩がこる。
これは確かに辛いです。

でも、生命に直結するかと言われたら、そうではないですよね。

一方で、
脳や脊髄。
これは別です。

ここがダメージを受けたら、そもそも生きていくことが難しくなります。

だからこそ、
体はまず脳・脊髄を守ろうとします。

その中で、頸椎はかなり重要

じゃあ今回の本題です。

頸椎(首の骨)って、ものすごく大切なんですよ。

なぜかというと、
脳と体幹をつなぐ『橋渡し役』だからです。

脳は一番安全な状態でいなければいけません。

でも、体幹側のバランスって、年齢や生活習慣、ケガ、病気などで崩れていくんですよね。

そうすると、
そのズレを誰かが調整しないといけない。

そこで頑張るのが、
頸椎なんです。

体って、意外と無理してバランスを取っている

例えば、
床が斜めの場所で立っていたとします。
その時、頭まで傾いたら歩きづらいですよね。

だから無意識に、
首で調整して頭を真っ直ぐに保とうとするんです。

体の中でも似たようなことが起こっています。

骨盤が傾いている。
背骨が曲がっている。
胸郭の動きが悪い。

そうなると、
首がなんとかして、
頭を真っ直ぐ保とう
と頑張るんですよ。

だから、
首って実は被害者なことも多いんです。

頭蓋骨→頸椎→体幹の関係

少しだけ専門的な話をすると、
姿勢って一方向ではありません。

例えば、
頭蓋骨の状態が崩れて、その結果頸椎が合わせる
ということもあります。

逆に、
体幹の姿勢が崩れて、その結果頸椎に負担が来る
というケースもあります。

さらに言えば、
頸椎のバランスが崩れることで、頭蓋骨の状態に影響することもあります。

つまり、
全部つながっている
んですよね。

だから、
「首だけ悪い」
「腰だけ悪い」
という見方だけでは、ちょっと足りないことがあります。

年齢を重ねると『頸椎頼み』になりやすい

特に年齢を重ねた方で多いのが、
もう頭蓋骨も固まっている。
体幹のクセも長年の積み重ねで固定されている。

そんな状態です。

でも体は、
なんとか日常生活を送らなきゃいけない。

そうすると、
頸椎でバランスを取るしかなくなる
んですよ。

言うなれば、
最後の砦
みたいな存在です。

ただ、
当然ながら、ずっと頑張り続ければ限界が来ます。

だから、姿勢が一気に崩れることがある

最初は、
頭蓋骨の状態が固定してくる。

その後、頸椎が頑張る。

でも、頸椎も限界が来る。

そうすると今度は、
体幹側がもっと崩れ始める
んです。

しかも、
ただ崩れるわけではありません。

頭蓋骨や頸椎に合わせる形で崩れていく
んですよね。

だから、
年齢を重ねた方で、
ものすごく体が傾いている。
極端に猫背。
歩き方が大きく崩れている。

というケースでは、
実はこういう積み重ねが背景にあることがあります。

だから首だけ揉んでも変わらないことがある

首が辛い。
だから首だけ揉む。

もちろん、少し楽になることはあります。

でも、
もし頸椎が『頑張った結果』で辛くなっているなら、
根本は別にある可能性があります。

頭蓋骨なのか。
体幹なのか。
呼吸なのか。
内臓なのか。

そこまで含めて考えると、
見え方って結構変わるんですよね。

だから私は、
首が悪いから首だけ。

ではなくて、
「なんで首が頑張らなきゃいけなくなったんだろう?」
という視点を大事にしています。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

ブログでは、
整体院・訪問マッサージ・鍼灸院などの現場で感じてきたことをもとに、
体の不調や症状について、
「どう捉えるか」という前提の話を書いています。

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