よく「患者さんに寄り添うことが大切です」という言葉を耳にします。
もちろんそれは間違いではありません。
ただ、個人的には寄り添うだけでは少し足りないと思っています。
患者さんを本当に良くしたいのであれば、その先まで見なければいけないからです。
目の前の症状だけを見るのは簡単
整体師であれば、多くの方が目の前の症状を改善しようと考えます。
腰が痛いなら腰を見る。
肩が痛いなら肩を見る。
それ自体は当然のことです。
実際に施術をして、その場で楽になったということもあるでしょう。
ですが、その日のうちは楽だったのに翌日には元に戻ってしまった。
そんな経験をされた方も少なくないと思います。
だからこそ大切なのは、その場だけを見るのではなく、その先を見ることなんです。
本当に見るべきなのは未来
本当に良くする人は、今日だけを見ていません。
明日どうなるだろう。
1週間後はどうだろう。
1か月後はどうだろう。
さらに言えば、3年後、5年後はどうだろう。
そんなことまで考えています。
例えば腰痛で来院された方がいたとします。
もちろん腰痛を改善することは大切です。
ですが、それと同時に、
「このままの生活を続けたら、将来的に別の問題が起こるかもしれないな」
という視点も持っています。
今の症状だけではなく、その人の未来の健康状態まで見ようとしているんです。
症状だけではなく生活を見る
そのためには、症状だけを見ていても足りません。
生活習慣も知る必要があります。
食事はどうなのか。
睡眠はどうなのか。
仕事はどんな内容なのか。
運動習慣はあるのか。
何にストレスを感じているのか。
そういったことも含めて見ていく必要があります。
実際、症状の背景には生活習慣が関わっていることが非常に多いです。
だから問診というのは本当に大切なんですよね。
今は問題なくても将来のリスクは見える
例えば体を見ていると、
「あ、このままの生活を続けると将来的に少し心配だな」
と思うことがあります。
もちろん不安を煽るつもりはありません。
ただ、今は症状として出ていなくても、体はサインを出していることがあるんです。
だから、
「○○さんがこれを好きなのはよく分かります」
「ただ、今後のことを考えると少し控えた方がいいかもしれませんね」
というお話をすることがあります。
今すぐ困るわけではない。
でも3年後、5年後を考えたら今のうちに見直した方が良い。
そういうことは実際にあるんですよね。
体は一生付き合うもの
体というのは今だけのものではありません。
一生付き合っていくものです。
だからこそ、目の前の症状を改善するだけではなく、その人がこれから先も元気に過ごせるかどうかを考える。
それが本当に患者さんを良くするということだと私は思っています。
症状を見るだけではなく、その人の人生を見る。
そういう視点を持っている人ほど、患者さんから長く信頼される整体師になっていくのではないでしょうか。

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