なぜ体は悪い場所をかばうのか

子どもの頃に足首をひねった経験がある方も多いと思います。
いわゆる捻挫ですね。

右足をひねってしまったら、右足に体重をかけるのが辛くなります。
すると自然と左足に体重をかけて、ひょこひょこと歩くようになりますよね。

実は人の体では、このようなことが日常的に起こっています。

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体は痛みを避けるようにできている

例えば、
「なんだかここが痛いな」
と思うことがあると思います。

数日続いたけれど、いつの間にか気にならなくなった。

そんな経験もあるのではないでしょうか。

多くの方は、
「あ、治ったんだな」
と思います。

もちろん実際に回復している場合もあります。

ただ、体の中では別のことが起こっているケースもあるんです。

それは、体の使い方が変わったということです。
痛みが出る動きを避けるために、無意識のうちに別の動き方へ変化しているんですよね。

治ったのではなく適応しただけかもしれない

痛みがある状態で同じ動きを続ければ、当然痛いです。

ですから人間は無意識に、
「痛くない動き方」
を探します。

これは捻挫をした時に、反対の足を多く使うのと同じです。

つまり、症状が消えたのではなく、体が適応しただけということもあるんです。
整体の世界では、こうした現象を代償動作と呼ぶことがあります。
本来使うべき場所が使えなくなった時に、別の場所がその役割を引き受ける状態です。

補うのは筋肉や関節だけではない

こうした「かばう」という反応は、筋肉や関節だけの話ではありません。
体の中でも似たようなことが起こっています。

例えば毎日のようにお酒を飲んでいるとします。

すると多くの方が、
「肝臓に負担がかかりそうだな」
と考えると思います。

その通りです。

ただ、問題は肝臓だけで終わらないことなんですよね。

内臓も助け合いながら働いている

筋肉や関節の痛みは比較的わかりやすいです。
痛みが出れば休もうと思いますし、使い方も変えます。

しかし、内臓は違います。

かなり負担が大きくなるまで、自覚症状が出ないことも少なくありません。

だから本人は普段通り生活を続けます。
その間も体の中では調整が行われています。

例えば肝臓に負担がかかった結果、別の機能に影響が出る。
その結果として、さらに別の臓器へ負担がかかる。

そんなことも起こり得ます。

もちろん実際には非常に複雑なので、一つの流れだけで説明できるものではありません。

ただ、人の体には「何とかして全体のバランスを保とうとする仕組み」があるんですよね。

症状は体からのサイン

私たちは痛みがなくなると安心します。
ですが、痛みがなくなったからといって、必ずしも問題が解決したとは限りません。

体が別の場所で補っているだけかもしれないからです。

だからこそ、
「なぜその症状が出たのか」
「体は何を守ろうとしているのか」
という視点が大切になります。

症状というのは、体からのサインです。

そして体は、私たちが思っている以上に賢く、あらゆる方法でバランスを取ろうとしているんですよね。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

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整体院・訪問マッサージ・鍼灸院などの現場で感じてきたことをもとに、
体の不調や症状について、
「どう捉えるか」という前提の話を書いています。

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