筋肉を揉んでもすぐ戻る人と戻らない人の違い

よく患者さんから、
「マッサージを受けた直後は楽なんですけど、すぐ元に戻ってしまうんです」
というお話を伺います。

ただ、厳密に言うと「戻る人」「戻らない人」というよりも、
「戻る部位」と「戻らない部位」の違いなんですよね。

今回はその違いについてお話しします。

目次

筋肉は体を支えるために働いている

まず大前提として、筋肉は単純に動くためだけにあるわけではありません。

私たちが立ったり歩いたりできるように、体を支える役割も担っています。

そして筋肉は、体がなるべくバランスよく立てるように、常に微調整を繰り返しています。

言い換えれば、筋肉は重心を整えるために働いているんですね。

だから筋肉が硬くなっている時というのは、何かしら理由があって硬くなっていることが多いんです。

揉んでもすぐ戻る筋肉の特徴

では、なぜ揉んでもすぐ戻ってしまうのでしょうか。

それは、その筋肉が緊張していないと体に不都合が起こるからです。

例えば、体のバランスが崩れている。
重心が偏っている。
関節の動きが少ない。

そういった状態があると、体は倒れないように筋肉を使って補います。
その結果として、特定の筋肉が常に頑張り続ける状態になります。

この状態で筋肉だけを揉んで緩めたとしても、体にとっては困るんですよね。
だって、その筋肉が働かないとバランスが取れないわけですから。

すると体は再び同じ筋肉に力を入れます。

だから「昨日マッサージを受けたのに、もう元通り」ということが起こるんです。

揉んでも戻りにくい筋肉とは?

一方で、揉んでも比較的戻りにくい筋肉もあります。

それは単純な疲労による筋肉の緊張です。
例えば長時間歩いた後。
慣れない運動をした後。
普段より体をたくさん使った後。

こういった場合は筋肉そのものが疲れている状態です。

このケースであれば、筋肉を緩めたり休ませたりすることで回復しやすいんですね。

ですので、揉んだ後も比較的良い状態が続きやすくなります。

慢性的な肩こりや腰痛の場合

慢性的な肩こりや腰痛で悩んでいる方の場合、多くは前者です。

筋肉が悪いのではなく、筋肉が頑張らなければいけない理由がある。

だから何度揉んでも戻ってしまうんです。

もし本当に筋肉だけが原因であれば、揉めば改善するはずです。

でも現実には、何年も同じ場所が凝り続けている方も少なくありません。

そう考えると、筋肉以外の部分にも目を向ける必要がありますよね。

姿勢なのか。
重心なのか。
関節の動きなのか。

あるいは呼吸や内臓の影響なのか。

そういった視点が大切になってきます。

最後に

筋肉を揉んでもすぐ戻る。

それは筋肉が悪いのではなく、その筋肉が働き続けなければならない理由が残っているのかもしれません。

だから大切なのは、硬くなっている筋肉を見ることだけではなく、
「なぜその筋肉が頑張らなければならないのか?」
を考えることです。

その視点を持つだけでも、体の見方は大きく変わってきますよ。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

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