人手不足でも採用してはいけない人がいる理由

以前、ある経営者の方から相談を受けたことがあります。

「今、仕事がいっぱいで人を増やしたいと思っているんです。」
「すでに何人か雇っているんですけど、さらに採用したいんです。」

そんなお話でした。

ただ、その後に続いた言葉が印象的でした。
「面接した方がいるんですけど、ちょっと引っかかるんですよね。」
「川口さんだったら採用しますか?」

という質問だったんです。

目次

私なら採用しません

結論から言うと、私なら採用しません。

もちろん、その方が能力的に優れている可能性もあります。
仕事もできるかもしれません。

ですが、少しでも信頼面で引っかかるのであれば採用は見送ります。

なぜなら、会社にとって一番大切なのは信頼だからです。

目先の問題は解決できるかもしれない

確かに人を増やせば、目の前の業務は回りやすくなります。
忙しさも多少は軽減されるでしょう。
新規の依頼も受けやすくなるかもしれません。

だから短期的に見ればプラスです。

ですが、半年後や一年後はどうでしょうか。
もしそのスタッフが患者さんとの信頼関係を壊すような行動をしたら。
もし会社の評判を落とすようなことをしたら。

その影響は非常に大きいんですよね。

特に私たちのようなサービス業は、人と人との信頼で成り立っています。

会社の価値は信頼の積み重ね

私は会社の価値というのは、信頼の積み重ねだと思っています。

例えば、高級ブランドがなぜ支持されるのか。
それは単純に商品があるからではありません。
長年積み上げてきたブランドへの信頼があるからです。

ディズニーが多くの人に愛されるのも同じです。
「行けば楽しい時間を過ごせる」
「期待を裏切らない」
そんな信頼があるからこそ、多くの方が足を運ぶんですよね。

そして、その信頼は一日で作られたものではありません。

長い年月をかけて積み上げられたものです。

採用は経営者の責任

もし常に自分の目が届く環境なら、多少のリスクは管理できるかもしれません。
何か問題が起きてもすぐ修正できます。

ですが、そうではない職場も多いですよね。

訪問の仕事もそうです。
現場にいるスタッフを四六時中見ていることはできません。

だからこそ、誰を採用するかが重要なんです。

採用した以上、その人が行う行動の責任は経営者にもあります。
私はそう考えています。

短期と長期、どちらを見るか

確かに人手不足の状態で新規依頼を断るのは苦しいです。
目の前の売上だけ見れば損失かもしれません。

ですが、長期的に見ればどうでしょうか。

信頼を守れた。
会社の評判を守れた。
既存のお客様との関係を守れた。

そう考えると、本当に損失だったのでしょうか。

経営では、目先の利益と長期的な信頼が天秤にかかる場面がよくあります。

その時に何を優先するのか。
そこに経営者の価値観が出るんですよね。

最後に

採用は会社の未来を決める大切な判断です。
だからこそ、能力だけでなく信頼できる人かどうかを見る必要があります。

目の前の忙しさを解決するための採用なのか。
それとも、会社の未来を一緒に作る仲間を探す採用なのか。

その視点を持つだけでも、判断は変わってくると思います。

もし採用で迷った時には、「この人に会社の信頼を任せられるか」という視点で考えてみてください。
意外と答えはシンプルに見えてくるかもしれません。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

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