天気が悪いと頭痛がするのは「気圧」だけが原因ではありません

先日、台風の影響で気圧が大きく変化した日がありました。

その時、患者さんから、

「今日は頭痛がひどくて…。」

というお話を伺いました。

私はその方に、

「体がだいぶ疲れていると思うので、今日はしっかり休んでくださいね。」

とお伝えしたんです。

すると、その方は少し不思議そうな表情をされました。

「え?気圧のせいじゃないんですか?」

今回は、その時にお話しした内容をご紹介します。

目次

気圧が変わると、体は必死にバランスを取っています

天気が悪くなると、気圧だけでなく、湿度や気温も大きく変化します。

すると、人の体はその環境の変化に対応しようと働き始めます。

血管の収縮や拡張、自律神経の調整などを行いながら、「いつも通りの状態」を保とうとしているんですね。

つまり、何も起きていないように見えても、体の中ではかなりの仕事をしているわけです。

では、なぜ頭痛が出る人と出ない人がいるのでしょうか?

ここで一つ考えてみてください。

気圧が大きく変化した日に、全員が頭痛になるでしょうか。

答えは違いますよね。

同じ天気でも、何ともない人もいます。

ということは、気圧だけが原因では説明できません。

そこには、その時の体調も大きく関係していると私は考えています。

「疲れていない」は、本当に疲れていないのでしょうか?

患者さんの多くは、

「別に疲れている感じはしないんです。」

とおっしゃいます。

でも、それは体の中のさまざまな仕組みが一生懸命頑張ってくれているから、そう感じているだけなのかもしれません。

実際には、自律神経や血管、筋肉などが普段以上に働き、何とかバランスを保っていることがあります。

つまり、自覚症状がなくても、体には疲労が蓄積していることがあるんです。

その患者さんは、その後どうなったか

実は、その患者さん。

頭痛が出た2日後に、

「今度は喉が痛くなってきました。」

とおっしゃっていました。

結果的には風邪をひいてしまったんです。

もちろん、「気圧が原因で風邪をひいた」という話ではありません。

ただ、気圧の変化に対応するだけでも体には負担がかかります。

そのタイミングで疲労が重なれば、免疫力が落ち、体調を崩すことは十分考えられます。

「天気だから仕方ない」で終わらせない

気圧の変化が体調に影響することは、多くの研究でも示されています。

一方で、その影響の受けやすさには個人差があり、睡眠不足や疲労、ストレスなど、その時の体の状態も大きく関係すると考えられています。

だから私は、

「今日は気圧だから仕方ない。」

だけで終わらせるのではなく、

「もしかすると、今の体は少し休息を必要としているサインなのかもしれない。」

そう考えていただくことも大切だと思っています。

体はいつも、何かしらのサインを出しています。

そのサインに少し早く気づいてあげることが、体調を大きく崩さないための第一歩になるのではないでしょうか。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

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