先日、スタッフ教育をしている時の出来事です。
先輩スタッフに、「後輩スタッフへ体の状態を説明してみて」とお願いしました。
すると、
「内圧が…」
「自律神経が…」
といった専門用語を交えながら、一生懸命説明してくれました。
知識としては間違っていません。
でも、その説明を聞いていて、一つ思ったことがあります。
相手に伝わらなければ、説明したことにはならない
私たちは、知識を披露するために説明しているわけではありません。
相手に理解してもらうために説明しています。
もし患者さんが「なるほど」と思えなければ、その説明はまだ完成ではありません。
専門用語をたくさん使えば使うほど、説明が上手に見えることがあります。
でも実際には、その言葉の意味が伝わっていなければ、患者さんの中には何も残らないんです。
私は例え話をよく使います
例えば筋肉の説明なら、「筋肉はゴムみたいなものですよ」とお話しします。
縮めば骨と骨を近づける。
伸びれば元に戻ろうとする。
そんなイメージを持っていただくだけでも、理解はぐっと深まります。
自律神経の話でも同じです。
「アクセルとブレーキのような働きがあります。」
そう伝えた方が、多くの方はイメージしやすくなります。
人は、知っているものに置き換えられると理解しやすくなるからです。
本当に伝えたいのは知識ではなく「納得」です
患者さんは医学を学びに来ているわけではありません。
「だから今こういう状態なんだ。」
「だからこの施術をするんだ。」
そう納得したいんです。
だから説明で大切なのは、専門用語の数ではありません。
相手が理解できる言葉を選べるかどうかです。
難しいことを難しく話すことは、それほど難しくありません。
本当に難しいのは、難しいことを誰にでも分かるように伝えることです。
私自身も、スタッフ教育ではそこを意識しています。
知識を増やすことも大切です。
でも、その知識を患者さんの言葉に翻訳できて初めて、本当の説明力になるのだと思っています。

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