スタッフ教育で例え話を使う理由

スタッフのマネジメントをする時、私はよく例え話を使います。

というのも、解剖学や生理学をもとに「これはこうだからこうなんだよ」と説明しても、
知識としては理解できても、感覚として腑に落ちていないことがあるからです。

そういう時に例え話はとても役立ちます。

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筋肉はゴムみたいなもの

例えば筋肉の説明をする時です。

筋肉は伸びたり縮んだりしますよね。

それを「筋肉はゴムみたいなものなんだよ」と伝えると、一気にイメージしやすくなるんです。

ゴムは引っ張れば伸びますし、縮めば両端が近づきます。
筋肉も同じように、縮むことで骨と骨を近づけています。

もちろん厳密には違う部分もありますが、まず全体像を理解するという意味では非常に有効です。

知識を伝えることも大切ですが、相手が頭の中でイメージできるかどうかは、それ以上に重要だと思っています。

技術だけでなく人間関係にも応用できる

これは解剖学や施術の話だけではありません。
患者さんとの会話や、ご家族との関わり方、施設スタッフへの対応など、人との関係性にも同じことが言えます。

例えばスタッフが患者さんへの言葉遣いについて悩んでいたとします。

そんな時に「こう言いなさい」と答えだけを伝えることもできます。

ただ、それだけだと別の場面で応用が利かなくなってしまうんですよね。

ですので私は、
「患者さん本人だけじゃなくて、そのご家族の立場で考えてみようか」
「施設のスタッフさんの立場だったらどう感じるだろう」
というような話をすることがあります。

そうすると本人の中で見える景色が変わってくるんです。

経営者とスタッフでは見えている世界が違う

経営者とスタッフで考え方に差が出ることは珍しくありません。

それは能力の問題ではなく、見えている範囲が違うからです。

経営者はゼロから事業を立ち上げたり、集客や採用、教育や経営数字なども見ています。
だから一つの出来事に対して、さまざまな背景が見えているんです。

一方でスタッフは、目の前の患者さんや、その日の業務に集中することが多くなります。

それは決して悪いことではありません。

ただ、その先にいるご家族や関係者、会社全体への影響まで考える機会は少ないんですよね。

だからこそ教育の場では、単純に正解を教えるのではなく、視野を広げるサポートが必要だと思っています。

答えよりも考え方を伝える

私はマネジメントをする上で、答えを教えることよりも、考え方を伝えることを大切にしています。

「こう言いなさい」ではなく、
「この人の立場だったらどう感じるだろう」
「この先には誰がいるだろう」
「なぜその言葉が必要なんだろう」

そういったことを考えられるようになると、自然と行動や言葉も変わってきます。

そして何より、その方が応用が利くんですよね。
目の前の問題を解決するだけではなく、自分で考えられる人になっていく。

私はそのために、これからも例え話を使いながらスタッフ教育を続けていこうと思っています。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

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