先日、親御さんから、
「子供のスポーツのパフォーマンスを上げたいんですけど、何をすればいいですか?」
というご相談がありました。
そこで、逆に、
「今はどんなことをされていますか?」
と伺ったんですね。
すると、いわゆる柔軟。
ぐいぐい押して、体を伸ばすようなストレッチをされていました。
もちろん、子供のために良かれと思ってされていることです。
その気持ちはすごくわかります。
ただ、体の見方としては、
強く押し込むような柔軟は、あまりおすすめしづらい
というのが正直なところです。
よく動く関節と、動きづらい関節がある
人の体には、
よく動く関節。
あまり動かない関節。
その差があります。
これは遺伝的な要素もありますし、
生活習慣やスポーツの動き方によっても変わります。
つまり、
同じ子供でも、体の使い方には個人差があります。
そこで、何も考えずにぐいぐい柔軟をするとどうなるか。
もともと動きやすい関節ばかりが、さらに動くようになる
ことがあります。
逆に、本当に動いてほしい関節は、
あまり変わらないまま。
これでは、パフォーマンス向上にはつながりにくいんです。
大事なのは柔らかさよりも連動性
スポーツで大切なのは、
一か所だけが柔らかいことではありません。
大切なのは、
体全体が連動して動けること
です。
最近では、体の連動性という言葉もよく使われます。
例えば、股関節だけがよく動く。
でも胸郭が動かない。
足首が硬い。
肩甲骨が使えていない。
そうなると、結局どこか一か所に負担が集中します。
逆に、いろんな関節が少しずつ動けると、
体全体を使って力を出すことができます。
その方が、筋肉の出力も出やすいですし、
ケガのリスクも下がりやすい。
一つの関節だけで頑張るより、
全体で動ける方が、体はずっと強いんですよね。
急いで結果を出そうとすると、リスクも出る
ぐいぐい柔軟をしてしまう背景には、
「早く結果を出したい
という気持ちがあると思います。
試合で活躍してほしい。
走るのを速くしたい。
ケガをしない体にしたい。
親御さんとしては当然の気持ちです。
ただ、子供の体、特に成長期の体はとても繊細です。
急激に変えようとすれば、
その分どこかに負担が出ることもあります。
体は替えがききません。
今だけ良ければいい、というものではないんですよね。
1年後、2年後を見て体を育てる
小学生、中学生の体は、これからまだまだ変わります。
高校生になり、大学生になり、大人になっていく。
その長い流れの中で、
今の体づくりがあります。
だからこそ、
今すぐ無理に柔らかくするよりも、
1年後、2年後に連動して動ける体を作る
という視点の方が大切です。
ストレッチをするなら、
どこを伸ばすか。
どの関節が動いているか。
どこが代わりに動きすぎていないか。
そういう見方が必要です。
最後に
子供のスポーツのパフォーマンスを上げたい。
その気持ちは、本当に自然なものです。
ただ、
ぐいぐい柔軟をすれば良い
というほど、体は単純ではありません。
柔らかさよりも、連動性。
一か所だけではなく、全体の動き。
今すぐの結果だけではなく、これから先の体。
そういう視点で見てあげると、
子供の体はもっと良い方向に育っていくと思います。

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