今回は、同業の方に向けた内容です。
よく「全身を見ましょう」と言われます。
では実際に、
何を見ていますか?
一般的に言われる「全身を見る」
同業の中でよくあるのは、
頸椎
胸郭
上肢
体幹
骨盤
仙腸関節
股関節
膝関節
足関節
これらを一通り評価して、
・重心の位置
・体重のかかり方
・関節の連動
こういった関係性を見ていく。
これはとても大事な視点です。
ただ、これはあくまで
「今この瞬間の体の状態」
を切り取っているに過ぎません。
今だけ見ても、原因は見えないことがある
例えば、
「なぜ今この症状が出たのか?」
ここを考えた時に、
今の体の状態だけでは、
説明しきれないケースが多いです。
体は積み重ねでできています。
だからこそ、
1年前はどうだったのか
5年前はどうだったのか
10年前はどうだったのか
子供の頃はどうだったのか
ここまで遡って考える必要があります。
体の「歴史」を見るということ
私自身が意識しているのは、
その人の体の歴史を見ること
です。
今の体は結果です。
その結果に至るまでに、
どんな使い方をしてきたのか。
どんな負担がかかってきたのか。
それを辿っていきます。
例えば、
この負担はどこから来ているのか?
さらにその負担はどこから来ているのか?
これを繰り返していくと、
だんだんと流れが見えてきます。
この積み重ねが、
本質的な原因の理解
につながります。
構造+時間軸で見る
大事なのは、
構造を見ること
時間軸で見ること
この両方です。
構造だけだと、今の説明で終わります。
時間軸だけだと、具体性が弱くなります。
この2つが合わさって初めて、
その人の体のストーリーが見えてきます。
生き方まで含めて見る
さらに言うと、
体の歴史を見るということは、
その人の生き方を見ること
でもあります。
どんな仕事をしてきたのか
どんな生活をしてきたのか
どんな考え方で過ごしてきたのか
こういった背景が、
体にそのまま現れています。
だからこそ、
その人に合った提案
その人に伝わる言葉
これが変わってきます。
最後に
全身を見るとは、
単純に関節を順番にチェックすることではありません。
今の状態を見るだけでも足りません。
「なぜ今こうなっているのか」
そこを考え続けること。
その結果として、
その人の体の歴史が見えてくる。
私は現時点では、
この視点を大切にしています。
もちろん、これも今後変わるかもしれません。
ただ、少なくとも今は、
ここまで見て初めて「全身を見る」
と言えるのではないかと思っています。

ここまで読んで、
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体の不調や症状について、
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