臨床をしていると、
「これ、よくわからないな」
という症状に出会うことがあります。
腰痛や肩こりのように、
ある程度イメージがつくものではなく、
経験したことのないケース
です。
そのとき、どうするか
こういう場面で、
頭の中が真っ白になる人もいれば、
冷静に組み立てられる人もいます。
この違いは何かというと、
考える順番があるかどうか
です。
まずは症状を一旦横に置く
わからない症状を前にすると、
つい「これは何だろう?」と症状に引っ張られます。
でも最初にやるべきはそこではありません。
一度、症状から離れます。
見るべきは体の事実
代わりに見るのは、
体の状態そのもの
です。
具体的には、
・どこに緊張があるか
・どこが動いていないか
・左右差はどうか
・負担がかかっている場所はどこか
こういった、
正常か異常か、という視点で拾っていきます。
これは、
今までの経験があれば必ず判断できる部分
です。
拾い上げてから、つなげる
次にやるのは、
それらの関係性を考えること
です。
「この制限と、この緊張はつながっているのか」
「この負担のかかり方は、どう連動しているのか」
といった形で、
体全体の構造を組み立てていきます。
最後に症状と結びつける
ここまで来て、初めて
症状との関係を考えます。
「この状態なら、この症状は起こりうるか」
「一番可能性が高いのはどれか」
という形で、仮説を立てていきます。
「分からない」で止まるかどうか
臨床に出ていれば、
分からない症例には必ず出会います。
ここで、
「わからないから不安になる」
「どうしようと焦る」
で終わるのか。
それとも、
「どこかにヒントはあるはず」
「まずは拾えるものを拾おう」
と考えるのか。
この違いは大きいです。
気持ちが見える範囲を決める
意外かもしれませんが、
体の見え方は、自分自身の気持ちに左右されます。
焦っているときは見えないし、
冷静なときは見えてくる。
だからこそ、
「分からない」と思ったときほど、
一度落ち着いて、順番通りに見る
ことが大切です。
最後に
経験したことのない症状でも、
完全にゼロから考えているわけではありません。
これまで触ってきた体の感覚、
正常と異常の判断、
それらが土台になります。
だからこそ、
「分からない」ではなく
「どの可能性が一番高いか」
この視点で臨めるかどうか。
そこが、結果を分けていきます。

ここまで読んで、
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体の不調や症状について、
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