COPDや慢性肺炎の方で胸郭が大きくなる理由|最近、患者さんから学んだこと

最近、患者さんとの会話の中で、すごく腑に落ちたことがあります。

呼吸器疾患を抱えている方。
例えば、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や慢性肺炎の方ですね。

そういう方を見ていると、以前から思っていたことがありました。

「胸郭がすごく大きい方が多い」

ということです。

胸郭というのは、簡単に言えば胸まわりですね。
肋骨や肺がある部分です。

目次

最初はこう考えていました

私自身、最初はこう考えていました。

「酸素をなるべく溜め込むためなんじゃないか」

呼吸器疾患があると酸素を取り込みづらい。
だから体が酸素を確保しようとして、胸郭が大きくなっている。
生理学的に考えると、そういう見方もあるかなと思っていました。

でも、最近患者さんとお話をしていて、少し見方が変わったんです。

COPDの方は「吸えない」ではなく「吐けない」

例えばCOPD。
気道が狭くなってしまう病気です。

一般の方だと、
「呼吸が苦しい=吸えない」
と思われることが多いんですけど、実は少し違います。

本質は「吐きづらい」
なんです。

つまり、
吸うことは多少できる
でも吐ききれない
という状態です。

そうなるとどうなるか。

肺の中に空気が残る
んですよね。

胸郭が大きくなる理由

例えば、苦しい時って、人はどうしますか?
もっと吸おうとします。
これは本能です。

酸素が足りない感覚があれば、当然もっと吸います。

でも、ここで問題があります。

吐けていない
んです。

病気になる前と同じ感覚で呼吸をしている。

でも実際には、吐く能力が落ちている。

だから、
少し空気が残る
また吸う
また少し残る

これを繰り返していく。

そうすると、
胸郭の中に空気がどんどん溜まっていく
方向に進みます。

結果として、
胸郭が広がった状態になりやすい
んです。

実際にCOPDの方で、胸が大きく広がって見える方が多いのは、こういう背景もあるんですよね。

だから姿勢にも影響する

ここ、意外と大事なんです。
胸郭が広がった状態になると、

肩が上がる
首に力が入る
腰が反りやすくなる

ということも起こりやすいです。

つまり、
呼吸器疾患は呼吸だけの問題ではない
ということです。

姿勢や体の負担にも影響が出やすい。
だから、呼吸を楽にすることって、体全体を見る意味でもすごく大切なんですよね。

最後に

こういうことって、教科書だけじゃなくて、患者さんから学ぶことも本当に多いです。

「なんでこの体になっているんだろう?」
を考えていると、あとから点と点がつながることがあります。

今回も、最近すごく勉強になったことの一つでした。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

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