先日、クライアントの方からこんな質問をいただきました。
「筋肉が硬くなっているって、どういうことですか?」
これは非常に良い質問だなと思いました。
私たちは普段、肩が凝っているとか、筋肉が硬いとか、当たり前のように使っています。
でも実際に「なぜ硬くなるのか?」を考える機会は少ないですよね。
今回は、そのお話をしてみたいと思います。
筋肉が硬くなる理由① 姿勢を支えるため
まず一つ目は、姿勢を維持するためです。
例えば、ずっと前かがみの姿勢をしていたとします。
すると背中の筋肉は必ず働きます。
もし背中の筋肉が働かなければ、そのまま前に倒れてしまいますからね。
人間は二足歩行です。
常にバランスを取りながら立ち、歩いています。
そのため体は、
「この姿勢なら、ここに力を入れておかないと倒れてしまう」
という判断を無意識に行っています。
結果として、特定の筋肉に力が入り続ける状態になります。
これが筋肉の緊張の一つです。
筋肉が硬くなる理由② 骨の位置関係が変わっている
二つ目は、筋肉が引っ張られている状態になっている場合です。
筋肉というのは、骨と骨をつないでいる組織です。
ゴムやバンドのようなものをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
Aという骨とBという骨を筋肉がつないでいる。
本来であれば筋肉が収縮すると、AとBが近づくように動きます。
ところが、骨の位置関係が少し変わってしまうとどうでしょうか。
筋肉は常に引っ張られた状態になります。
本人は力を入れているつもりがなくても、筋肉は休めなくなってしまうんです。
もちろん脱臼のような大きなズレではありません。
ほんのわずかな位置の変化です。
ですが、そのわずかな変化でも筋肉は影響を受けます。
結果として、力が入りっぱなしになりやすくなるんですね。
筋肉が硬くなる理由③ 炎症が起きている
三つ目は、筋肉そのものに炎症が起きている場合です。
筋肉に負担がかかり続けたり、傷ついたりすると、体は修復しようとします。
その過程で炎症反応が起こります。
すると痛みや熱感が出たり、筋肉が防御反応として硬くなったりします。
ぎっくり腰や強い筋肉痛などはイメージしやすいかもしれません。
体がこれ以上傷つかないように守ろうとしている状態です。
慢性的な肩こりや腰痛はどう考える?
慢性的な肩こりや腰痛の場合、実は少し違います。
多くの場合は、姿勢の問題や骨の位置関係の問題が先にあります。
その結果として筋肉に負担がかかり続けます。
そして最終的に、炎症や痛みとして感じるようになることが多いんです。
つまり、
「筋肉が硬いから痛い」
というより、
「なぜ筋肉が硬くならなければいけなくなったのか」
を考えることが大切なんですね。
最後に
筋肉が硬くなる理由は一つではありません。
姿勢を支えるため。
骨の位置関係が変わっているため。
炎症が起きているため。
実際の体では、これらが複数組み合わさっていることが大半です。
だからこそ、ただ筋肉を揉むだけでは根本的な解決にならないこともあります。
筋肉が硬くなっているという現象の奥で、体に何が起きているのか。
そこを考えることが大切なんです。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。
ブログでは、
整体院・訪問マッサージ・鍼灸院などの現場で感じてきたことをもとに、
体の不調や症状について、
「どう捉えるか」という前提の話を書いています。
LINEでは、
もう少しだけ、
考え方の話を続けています。
必要な方だけ、
こちらからどうぞ。
▶ LINE登録はこちら
関連記事はこちら
▶ 首こり・肩こりが揉んでも戻る理由|実は『筋肉の問題』だけではないかもしれません
