触診の技術はどこまで広げられるか|テストをテストで終わらせない

触診の技術について。

これは新人のスタッフには、必ず伝えていることがあります。

それは、
「テストをテストとして終わらせないこと」
です。

目次

SLRテストはただの検査ではない

例えば、SLRテスト。

仰向けで足を持ち上げて、
しびれが出るかどうかを見る検査ですよね。

一般的には、
「神経の問題を評価するテスト」
として扱われます。

でも、ここで止めてしまうと、
かなりもったいないです。

角度ごとに見えるものが違う

例えば、足を上げていくとき。

10度
30度
50度
70度

それぞれの角度で、
体の反応は変わります。

どこが突っ張るのか。
どこに緊張が出るのか。
どこで引っかかるのか。

これらは、角度によって違います。

つまり、
一つの動きの中に、複数の情報が含まれている
ということです。

見るべきは左右差だけじゃない

もちろん、左右差も見ます。

でも、それだけではありません。

・足の重さの違い
・つま先の向き
・膝のねじれ
・股関節の内外旋

こういった細かい要素も、
全部ヒントになります。

むしろ、
こういう細部の積み重ねが精度を上げます。

定義が視野を狭めることもある

ここで一つ、大事な話があります。

アインシュタインの有名な言葉ですが、
「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである」
という考え方があります。

これは触診にも当てはまります。

「このテストはこういう目的」

と定義されると、
その目的以外の情報を拾えなくなるんです。

つまり、
自分で情報の範囲を制限してしまう。

触れている以上、情報は無数にある

体に触れているということは、
本来、かなり多くの情報が取れる状態です。

でも、
「これはこの検査だから」
「ここだけ見ればいい」
と決めてしまうと、
それ以上は見えなくなります。

逆に言えば、
意識次第で、得られる情報量は何倍にも増える
ということです。

一流との差はここに出る

同じ動きをしていても、
見えているものは人によって違います。

一流の人ほど、

・細かい違和感に気づく
・情報をつなげる力がある

そういう特徴があります。

そしてそれは、
特別な才能ではなく、
どれだけ広く見ようとしているか
の違いです。

最後に

一つ一つの動作、
一つ一つの触診。

その中にある情報は、
思っている以上に多いです。

だからこそ、

「これは何を見るためのものか」だけで終わらせない
「他に何が見えるか」を考える

この意識が、
触診の精度を大きく変えていきます。

その積み重ねが、
結果として見える世界を変えていきます。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

ブログでは、
整体院・訪問マッサージ・鍼灸院などの現場で感じてきたことをもとに、
体の不調や症状について、
「どう捉えるか」という前提の話を書いています。

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