スタッフ教育というと、多くの方がまず技術指導を思い浮かべると思います。
もちろん、技術は大切です。
ただ、私がもっと大切だと思っているのは、「考える文化」を育てることです。
答えを教え続けると、人は考えなくなります
新人の頃は、ある程度答えを教えることも必要です。
基礎がなければ考えることもできませんからね。
でも、ある程度できるようになった後も、ずっと答えを教え続けてしまうと、スタッフは「考える前に聞く」ようになります。
すると、自分で仮説を立てる力が育ちません。
私は、それが一番もったいないと思っています。
成長する人は「なぜ?」を止めません
本当に成長する人は、
「これはなぜだろう?」
「どうしてこの患者さんは改善したんだろう?」
「逆に、なぜ今回は変化が少なかったんだろう?」
そんなことを自然と考えています。
そして、分からなければ調べる。
勉強して、今までバラバラだった知識が一つにつながる。
点と点が線になった瞬間って、本当に嬉しいんですよね。
「ああ、そういうことだったのか。」
あの視界が一気に広がるような感覚は、勉強した人だけが味わえるものだと思います。
その積み重ねが、さらに学びたいという意欲につながっていきます。
今はAIという最高の学習相手がいます
今の時代は、本当に恵まれています。
分からないことがあれば、AIに相談することもできます。
私の会社でも、AIを教育に取り入れています。
例えば、患者さんへの説明を録音し、それを文字起こししてAIに読み込ませます。
すると、
- もっと分かりやすい説明の順番
- 不足している説明
- 患者さんが理解しやすい表現
などを客観的に教えてくれます。
さらに、
「もし施術を受けなかったら、この患者さんは今後どうなると思いますか?」
「○○にアプローチしたら、体はどう変化したと思いますか?」
というような問いまで投げかけるようにしています。
こうした質問が、新しい視点を育ててくれるんです。
考える文化が、人を成長させます
「もっと成長したい。」
「もっと患者さんの役に立ちたい。」
そう思う人ほど、疑問が増えていきます。
そして、その疑問を解決するために考え、学び、また現場で試す。
この繰り返しが、本当の意味での成長だと思っています。
もちろん、収入を上げたいという目標もあるでしょう。
でも、その土台には必ず人としての成長があります。
育てたいのは「優秀な社員」ではありません
私が育てたいのは、言われたことを正確にこなす社員ではありません。
自分で考え、患者さんのために行動できる人。
そんな人が増えれば、会社は自然と強くなります。
そのためには、技術だけではなく、人としての考え方や倫理観、道徳観について話す時間も必要です。
人それぞれ価値観は違います。
だからこそ、日頃からいろいろな話をして、一緒に考える文化を作ることが大切なんです。
スタッフは、経営者の姿勢をよく見ています。
あなたが何を大切にし、何を学び、どんな問いを投げかけるのか。
その積み重ねが、そのまま組織の文化になっていきます。
だから私は、技術よりも先に「考える文化」を育てたいと思っています。

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