夕方になると靴がきつくなる。
靴下の跡がなかなか消えない。
朝より夜の方が足が重だるい。
そんな「むくみ」に悩んでいる方は少なくありません。
特に40代、50代になると、若い頃よりもむくみを感じやすくなったという方が増えてきます。
ただ、むくみというのは単純に水分の問題だけではありません。
実際には、血液循環や内臓の働き、自律神経、ホルモンバランスなど、さまざまな要素が関係しています。
今回は、私が臨床で見ていて比較的共通していると感じるポイントを3つご紹介します。
① 便秘がある人
意外に思われるかもしれませんが、便秘とむくみは関係があります。
血液は全身を巡りながら、栄養や酸素を届けています。
そして足先まで行った血液は、再び心臓へ戻っていかなければなりません。
ところが便秘が続いている状態では、お腹の中の内容物が増え、腹圧も高くなりやすくなります。
すると、お腹周辺の血液やリンパ液の流れが滞りやすくなります。
実際に便秘の方は、お腹周りだけでなく足のむくみを訴えることも少なくありません。
もちろん便秘だけが原因ではありません。
ただ、むくみが気になる方で便秘もある場合には、一度腸の状態にも目を向ける価値はあります。
② アルコールの摂取量が多い人
お酒が好きな方は少なくありません。
ですが、アルコールの摂りすぎはむくみの原因になることがあります。
アルコールは主に肝臓で分解されます。
肝臓は解毒だけではなく、栄養代謝やホルモン調整、タンパク質の合成など非常に多くの仕事を担っています。
その中の一つに、アルブミンというタンパク質の合成があります。
アルブミンには血管の中へ水分を保つ働きがあります。
アルブミンが不足すると、水分が血管の外へ漏れやすくなり、むくみにつながります。
実際に慢性的な肝機能低下では、足のむくみが見られることがあります。
もちろん晩酌をしたからすぐにむくむという単純な話ではありません。
ただ、体質的にお酒が合わない方や、毎日かなりの量を飲む方は、一つの要因として考えてみても良いかもしれません。
③ 免疫やリンパの働きが落ちている人
むくみというと血液ばかりに目が向きますが、リンパも大切です。
リンパは余分な水分や老廃物を回収する役割があります。
そのためリンパの流れが滞ると、体全体がむくみやすくなります。
特にこの場合は、足だけではなく顔や手、お腹周りなど全体的にむくみやすい傾向があります。
睡眠不足が続いている。
疲労感が強い。
風邪をひきやすい。
そんな方は、体の回復力や免疫機能が落ちている可能性も考えられます。
実際に睡眠不足や慢性的なストレスは免疫機能に影響を与えることが分かっています。
むくみを考える時には、単純に水分だけではなく、体全体の回復力という視点も大切です。
その他にも関係すること
もちろん、むくみの原因はこれだけではありません。
例えば女性であればホルモンバランスの影響があります。
更年期前後では体の変化によってむくみやすくなることもあります。
また、自律神経の乱れも関係します。
交感神経が優位な状態が続くと血管が収縮しやすくなり、循環にも影響します。
睡眠不足も同様です。
さらに塩分の摂りすぎや暴飲暴食もむくみの原因になります。
塩分を多く摂れば体は水分を溜め込みやすくなります。
結果として翌朝の顔のむくみや足の重だるさにつながります。
むくみは体からのサインかもしれません
むくみを感じると、多くの方は足を揉んだりマッサージしたりします。
もちろんそれで楽になることもあります。
ただ、もし繰り返しむくむのであれば、足だけを見るのではなく、もう少し広い視点で考えてみることも大切です。
便秘はないか。
お酒は飲みすぎていないか。
睡眠は足りているか。
食事は偏っていないか。
ストレスは溜まっていないか。
むくみというのは、体が出している一つのサインです。
だからこそ、一つの原因だけで決めつけず、体全体の状態を見直してみてください。
規則正しい生活という言葉は少し地味かもしれません。
ですが結局のところ、それが一番の近道だったりするんですよね。

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