日々多くの方の体を診させていただく中で、「朝起きると腰が痛い」「寝起きから肩がガチガチ」など、寝ている間に不調が強くなるという声をよく耳にします。
実はこれ、寝ている“姿勢”が原因になっているケースも多いんです。
この記事では、整体師の視点から
・仰向け
・横向き
・うつ伏せ
それぞれの寝方のメリット・デメリットや、体に及ぼす影響を徹底解説していきます。
一番おすすめは「仰向け」!
結論からお伝えすると、体への負担が少なく、理想的な寝姿勢は「仰向け」です。
なぜかというと、仰向けで寝ることで左右対称に体重が分散され、筋肉や関節、内臓にも過度な圧力がかかりにくいからです。
また、肺が広がりやすいため、呼吸も深くなりやすく、自律神経が整いやすいという点でもメリットがあります。
うつ伏せ寝が体に与える影響
うつ伏せで寝ると、胸やお腹が圧迫されて呼吸が浅くなりがちです。
また、顔を左右どちらかに向けて寝ることが多いため、首をひねったまま寝る状態が続きます。
この状態が長時間続くと、首の筋肉や関節に大きな負担がかかり、寝違えや慢性的な首こりの原因にもなります。
特に「起きると首が固まってる」という方は、うつ伏せ寝が癖になっていないかチェックしてみてください。
横向き寝のメリット・デメリット
横向きで寝る方も多いですが、片側の肩や腰、お尻に体重が集中します。
そのため、体の片側だけに負荷がかかり、筋肉のバランスが崩れる原因にもなります。
また、胸が広がりづらくなるため、呼吸が浅くなる傾向があります。
個人的な臨床感覚ですが、横向きで寝ると下側の循環が滞りやすいように思います。
人の体は約60%が水分です。水は重力に従って低いほうに流れやすい。
つまり、下側の体に血液やリンパが滞って、朝起きたときにだるさやむくみを感じやすくなるわけです。
「でも、仰向けで寝られないんです…」という方へ
もちろん、いきなり「今日から仰向けで寝ましょう」と言われても、普段から横向きやうつ伏せ寝が習慣になっている方にとっては、逆に眠れないかもしれません。
そんな時はまず、「仰向けで5分だけ横になる」ことから始めてみてください。
最初の5分間、仰向けでリラックスして呼吸を整える。その後、いつもの姿勢に戻して寝ても構いません。
また、横向き寝が習慣の方には、背中に丸めた毛布やクッションを当てて『ななめ横向き』にするのもおすすめです。
このようにして、少しずつ仰向けの姿勢に慣れていくのがベストです。
仰向けで寝ると腰が痛くなる理由と対策
「仰向けで寝ると逆に腰が痛くなるんです…」という方もいらっしゃいます。
これは、腰が反りすぎている、または股関節の前側が硬くなっているのが原因のケースが多いです。
股関節の前側が硬いと、太ももが前に引っ張られて、寝ている時に腰が過剰に反る状態になります。
この反り腰が原因で、仰向けで寝ている間に腰に負担がかかってしまうのです。
対策としては、お尻の下(尾てい骨あたり)にタオルを敷いて骨盤を少し後傾させる、
あるいは膝を軽く曲げた状態で寝るなどが効果的です。
そうすると、反り腰が軽減されます。
さらに、股関節のストレッチや腰回りの柔軟性を高めるエクササイズも日頃から取り入れてみてください。
YouTubeなどでも「反り腰 ストレッチ」で検索すれば、たくさん出てきますよ!
まとめ:理想は仰向け。でも「完璧」を目指さなくてもOK!
- 仰向けは呼吸も深くなり、体にとっては理想的な寝姿勢
- うつ伏せ・横向きにはそれぞれリスクもある
- いきなり習慣は変えられないので、少しずつ仰向けに慣れるのがコツ
- 仰向けで腰が痛い方は、ストレッチや姿勢調整で対策可能
「寝ている時は無意識だからどうしようもない」と思われがちですが、実は少しの意識と工夫で寝姿勢は大きく変わります。
睡眠は「回復」の時間。だからこそ、体にとって最もストレスの少ない姿勢を身につけていくことが、健康の土台になります。
無理せず、できる範囲から少しずつ。
「寝方」から整える、そんな整体的な視点をこれからもお届けしていきますね。

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