治らない病気を抱えている方と向き合う中で

治らない病気を抱えている方。
その病気を抱えていて、本当に先が見えない。
何の希望も見いだせない。
全部が楽しくない。

訪問マッサージ、訪問鍼灸の現場に出ていると、
そういう表情、言葉、雰囲気の方と、何人も接してきました。

当事者の方からすれば、
本当にそう感じるのは無理もないと思います。

正直に言うと、
私自身がもし同じ立場になったら、
どう感じて、どう考えて、どう言葉を発するのか。
それは、まったく分かりません。

目次

とても勉強になった、一人の方との出会い

ただ、これまでの中で、
とても勉強になった方との出会いがありました。

その方は、病気がかなり進行していて、
もう助からない状態だと分かっていました。

もともとは、がっしりした体格の方でしたが、
みるみる痩せていきました。

週ごとに見た目が変わるほどのスピードで、
体重も落ち、肌の色も変わっていきました。

どう接すればいいのか、分からなくなる瞬間

施術をさせていただく立場として、
正直、どう接したらいいのか、
どんな言葉をかけたらいいのか、
本当に悩みました。

でも、その方は、
こちらが気を使わないように、
むしろ気を配ってくださるんです。

それでも、人を気づかう姿

5メートル歩くのも、その方にとっては本当に大変でした。

次第に移動が難しくなり、
ベッドで横になっている時間が増えていきました。

訪問で伺ったとき、
トイレの前で倒れていらっしゃったこともありました。

慌てて起こそうとすると、
「ごめんね、大変なことさせちゃって」
と、こちらを気づかってくださるんです。

その時点で、
この方は本当にすごい方だな、と感じました。

相当つらいはずなのに。
こうなりたくてなったわけじゃないのに。
それでも、人に対して気を配れる。

体はつらくても、心に残った出来事

体の状態は、さらに厳しくなっていきました。

横になっている時間は長くなり、
足は大きくむくみ、
お腹に水が溜まり、
呼吸も苦しそうでした。

お医者さんからも、
「もう1ヶ月もないかもしれない」
そう言われていた方です。

それでも、満面の笑顔で話してくれたこと

そんな中で、
ものすごい笑顔で、こう話してくれたことがあります。

「今日ね、息子が来てくれてね。
俺、この家に生まれてよかったって言ってくれたんだよ」

その話を聞いた瞬間、
泣いちゃいけない、泣いちゃいけないって、
必死に思いました。

嬉しい出来事を教えてくれたこと。
家族のつながりを感じさせてもらえたこと。

親として、
これ以上ない言葉だな、と思いました。
事務所に戻ってからは泣きました。

選択肢は、実は残されている

本当につらい状況の中で、
それが簡単じゃないことは、十分分かっています。

それでも、
そこには一つの選択肢があるように感じました。

病気になってしまったことに目を向け続け、
「もうだめだ」と思い続ける。

もう一つは、
残された時間が分かっているからこそ、
目の前にあるありがたいこと、
小さな幸せに、ただ目を向け続ける。

どちらが正解かは、分かりません

どちらが正しいか、
どちらが良いか、
そんな答えはないと思っています。

どれだけつらいか、
どれだけしんどいか、
どれだけ悲しいか。

それは、本人にしか分からないことです。

それでも、もし選べるなら

個人的な話になりますが、
私は、先ほどお話しした方のような、
最期を迎えたいと、強く思いました。

目の前のことに目を向け、
「自分の人生は最高だった」
「とても幸せだった」
「やり切った」

そう思って終えられる人生は、
とても尊いものだと思います。

あなたなら、どちらを選びますか

これは、答えのある話ではありません。

ただ、
残された時間がどれくらいかに関わらず、
自分の最後を、後悔の少ないものにする。

その選択は、
今を生きている私たちにも、
常に委ねられているのかもしれません。

ここまで読んで、
何か引っかかるところがあった方へ。

ブログでは、
整体院・訪問マッサージ・鍼灸院などの現場で感じてきたことをもとに、
体の不調や症状について、
「どう捉えるか」という前提の話を書いています。

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