施術の現場に慣れてくると、
「この症状なら、だいたいこうだな」
っていう感覚が身についてきます。
説明もできる。
患者さんも納得してくれる。
信頼も、ある程度は得られている。
一旦は、安定している状態だと思います。
ただ、
ここで一度、立ち止まって考えてほしいことがあります。
重い症状の前で、口で逃げていませんか
「これは、なかなか重いな」
そう感じる症状の方が来たとき。
説明で、うまくまとめていませんか。
納得してもらうことで、
その場を終わらせていませんか。
説明ができること自体は、悪いことではありません。
むしろ、大事な技術のひとつです。
でも、
口ばっかりうまくなってしまうと、
施術者としての成長は、そこで止まります。
可もなく不可もなく。
クレームもない。
大きな問題も起きない。
その状態に慣れてしまうと、
自分で自分の成長を止めてしまうことがあります。
資格を取ろうとした頃を、思い出してみてください
あなたがこの仕事を選んだとき、
今の自分を想像していましたか。
トラブルを起こさず、
時間通りに終わらせて、
無難にこなす自分。
それも仕事としては大事です。
否定するつもりはありません。
ただ、
「成長」という意味では、
少し物足りない気がしませんか。
悔しさが残る施術のほうが、次につながる
自分ができることを全部やった。
それでも、あまり変わらなかった。
その方が、正直しんどいです。
悔しいし、
申し訳ないし、
「なんでだろう」って考えます。
でも、その感情があるから、
もう一度調べ直すし、
夜に施術を振り返る。
「この病気、どうだったっけ」
「あそこ、別のやり方あったかもな」
私は現場歴20年になりますけど、
今でも、普通にやっています。
それは、患者さんのためでもある
自分が逆の立場だったら、
どうでしょう。
施術以外の時間にも、
自分の体のことを考えてくれる先生。
単純に、嬉しいですよね。
だから私は、
「こうしてもらえたら嬉しいな」
そう思うことを、ただやっているだけです。
もちろん、悔しいです。
そりゃ、悔しい。
でも、
一筋縄じゃいかない症状の方が良くなったとき。
患者さんも嬉しいし、
自分も、心から嬉しい。
「あ、自分、ちゃんと成長してるな」
そう思える瞬間です。
安定してきた今だからこそ
一筋縄じゃいかない症状を前にして、
「やってやろうじゃねえか」
そう思えるかどうか。
そこが、
施術者としての分かれ道だと、私は思っています。
口がうまくなるより、
体の前で悩める人でいたい。
そんな時間が増えることが、
結果的に、
あなたの施術を、もう一段深いところへ連れていってくれると思っています。

ここまで読んで、
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体の不調や症状について、
「どう捉えるか」という前提の話を書いています。
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