コリがずっとある理由とは?|整体師の視点

肩こりや腰の張りが慢性的にある方、多いですよね。
「仕事終わった時が一番しんどい」「日中は肩や腰にずっと違和感がある」と感じている方も多いと思います。
でも、じゃあいざ寝る時になって、体が完全にリラックスできているかというと…意外とそうではないんです。

仰向けになって、ふと肩に手を当ててみてください。
「あれ?なんかまだ張ってるな」と感じたことはありませんか?
マッサージを受けたときに「ここ、凝ってますね」と言われる箇所が、まさにそれです。
実際に仰向けで寝ていても、肩や腰にコリが残っている感覚を持っている方は多いです。

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横になってもコリがあるのは、体が勝手に力を入れてしまっているから

本来、横になっているときは体に力が入っていない、リラックスした状態のはずです。
でも、実際は無意識のうちに筋肉が緊張している
つまり「力を抜いているはずなのに、力が入ってしまっている状態」なんです。

この時、私たちの体の中では「そうしなければいけない理由」があります。
言い換えれば、あなたの体は「力が入っている方がバランスが取れている」と判断しているということなんです。

極端な例ですが

たとえば猫背が強い人が仰向けに寝ると、背中が丸まっているぶん、首を無理に反らさないと頭が床に付きません。
その状態をキープするには、首の後ろ側の筋肉にずっと力が入ってしまう。
結果として寝ている間にも首の筋肉が緊張し続け、朝起きても疲れが取れないということになるんですね。

これは「眠っていても首が痛い」「後頭部が重い」といった症状に繋がってくるわけです。
分かりやすいように極端な例を挙げていますが、「コリがある」「痛いところがある」の大半はこういった理由です。

肩こりや腰のハリも、実は『無意識の補正』によって起きている

肩こりについても、同じようなことが言えます。
基本的に肩の筋肉に力が入っているということは、「そうしないといけない理由」があるから。

例えば、首の傾きや肩甲骨の位置、肋骨の高さなどに左右差があると、体のバランスを取るために肩を引き上げる必要が出てくるんです。
これは無意識のうちに体が補正をしている状態。

腰のハリやコリについても、骨盤の傾きや反り腰が影響して、仰向けになった時に自然と腰の筋肉が働いていないといけない姿勢になってしまっていることが多いです。

じゃあ、なんでそんな体になってしまうの?

ここでの大きなポイントは、日常の姿勢と内臓の状態です。
これは私がこれまで整体やマッサージの現場で見てきた経験から強く感じていることでもあります。

姿勢というのは、実は「今のあなたの体にとって一番バランスがとれる状態」です。
一見ゆがんで見えても、脳や体はそれを『最適』と判断していることがほとんどです。

また、内臓の位置が下がってしまっている、いわゆる内臓下垂の状態だと、お腹の中の圧力や体の軸がズレてしまい、
そのバランスを保つために筋肉が過緊張してしまうケースも非常に多いです。

コリをなくすには、ただ揉むだけでは不十分

マッサージやストレッチをして「一時的にはスッキリしたけど、またすぐに戻った…」
そんな経験、ありませんか?

それは筋肉のコリをつくってしまっている根本的な原因にアプローチできていないからです。
「なんでそこに力が入ってしまうのか?」を見極めていく必要があります。

私が整体の現場でよく行うのは、姿勢・内臓・生活習慣などの多角的な視点から、その方の体のクセを探すことです。
そのクセに気づき、少しずつ解放していくことで、自然と力が抜ける体へと近づいていきます。

まとめ:あなたの体は『守るため』に力を入れている

慢性的なコリは、「あなたの体が悪い」わけではありません。
むしろ、あなたの体が必死にバランスを取って頑張っている結果なんです。

だからこそ、「なぜ力が入っているのか?」を理解し、
その背景にある姿勢や内臓の状態にアプローチすることが、根本改善への第一歩になります。

無意識の緊張が少しずつほどけていけば、
「気づいたら肩が軽くなっていた」「寝起きに腰の張りがなくなった」
そんな日常が戻ってきますよ。

あなたの体は、ずっとあなたを守り続けています。
正にこんな感じに(笑)

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