先日、姿勢についてのブログ(こちら)で、「体の痛みはひとつの場所だけではなく、他の部位とも関連している」ことをお話しました。
今回は、その「内臓」バージョンのお話です。
体の中では、臓器ひとつひとつが単独で働いているわけではありません。
むしろ、私たちが思っている以上に、密接に連携し合って支え合っているのです。
心臓が弱ってきたとき、体の中で何が起きるか?
例えば、心電図や血液検査では特に問題が見つからなかったけれど、
「最近なんだか息切れしやすい」「少しのことで疲れる」「なんか足が重く感じる」
そんな症状を感じたとき
これは、心臓の機能がほんの少しだけ弱ってきているという、体からのサインかもしれません。
ただ、そうなったからといって、すぐに倒れたり、不調が爆発するわけではありません。
なぜなら、体の中では他の機能が、その弱った部分をカバーしようと働きはじめるからです。
具体的にはこんな補助が働きます
- 自律神経が働いて、心拍を調整してくれる
- ホルモン分泌によって血圧を微調整する
- 腎臓が水分やナトリウムの量を調節して、体液のバランスを保つ
- 肺が呼吸量を微増して、酸素供給を助ける
このように、体は常に「どこかの働きが落ちたら、それを他で支える」ようにできています。
他にもある!内臓の相互関係
ここではいくつかの例を、できるだけシンプルに挙げてみます。
① 肝臓と腸
肝臓の働きが落ちると、解毒機能や胆汁の分泌が弱まります。
そうなると、腸内の消化・吸収がスムーズにいかなくなり、便秘やガス溜まりといった腸トラブルが増えることも。
② 胃と脳(自律神経)
ストレスで胃がキリキリ…という経験、ありませんか?(私経験あります笑)
これは、脳と胃が迷走神経を通じてつながっているから。
自律神経が乱れると胃酸の分泌や蠕動運動に影響が出て、食欲不振や胃もたれに繋がります。
③ 肺と腎臓
肺で酸素をしっかり取り込めていないと、腎臓は「体内の酸塩基バランスを保つため」に働きが増えます。
息苦しさだけでなく、むくみや疲れやすさとして現れることもあります。
④ 小腸と免疫系
小腸は栄養の吸収だけでなく、体の免疫の約7割を担うとされています。
小腸の調子が悪くなると、免疫全体の働きも落ち、風邪をひきやすい、疲れやすいといったことにもつながります。
このように、ひとつの臓器の不調が、別の臓器に影響を与えるのはごく自然なことなんです。
この関係性が「ホメオスタシス」
これらの仕組みは、すべてホメオスタシス(恒常性)という機能の一部です。
ホメオスタシスとは、「体の状態を一定に保とうとする力」のこと。
体温、血圧、血糖値、免疫、神経系…
あらゆる要素が、バランスを取りながら支え合って生きています。
つまり、体は「心臓がちょっと疲れ気味だから、他の臓器でフォローしよう」
「腸の調子が良くないから、肝臓や免疫系で頑張ろう」と、日々、会話をしながら調整しているようなイメージです。
整体的に見たとき、これらの相互関係はとても大切
整体というと、筋肉や骨のことだけに見えるかもしれませんが、
実際には内臓の動きや働きの低下にも注目しています。
筋肉がこわばる背景に、内臓疲労が関係していることも少なくありません。
- 肩こりがなかなか取れない → 胃や肝臓の疲れが隠れている
- 腰のだるさ → 腎臓のストレスが影響している
- 背中の張り → 呼吸が浅く、肺や横隔膜が動いていない
このような視点で見ていくと、症状が出ている場所だけを追うことがいかに表面的か、よく分かってきます。
まとめ:ひとつだけを見ないことが「整う」への第一歩
体はパーツの集まりではなく、「チーム」で動いています。
内臓同士も、神経も、筋肉も、全部がつながって支え合っている。
何かの機能が少し落ちたら、他の何かが補ってくれる。
でも、その補助がずっと続くと、今度はその「補助側」に負担が出てくる。
だから、どこかがつらくなった時には、
「そこを使いすぎてないか?」だけじゃなく、
「他に助けている部分がないか?」を考えることも大切なんです。
整体では、その『支え合いのバランス』を整えるお手伝いをしています。
あなたの体がもっと自然に、軽く動けるように。
そのヒントが、この記事に少しでもあれば嬉しいです。

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