「最近、なかなかリピートされないな…」
「技術はしっかりやってるはずなんだけど」
そんなふうに感じている整体師さん、多いのではないでしょうか?
整体師、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師の資格を持っている方は技術に固執しがちです。
実は、施術の内容うんぬんの前に、「問診の時点で」リピートするかどうかが8割決まっていると言っても過言ではありません。
つまり、最初のたった3〜5分で「もう来ない」と判断されてしまっているケースが多いんです。
だからこそ今回は、リピートを生むために意識すべき問診のコツをお伝えします。
「聞いてるフリ」してませんか?
まず一番大事なこと。
問診=症状を聞くだけの時間ではありません。
- ちゃんと目を見てくれているか
- メモを取りながらでもリアクションがあるか
- 話を遮らずに最後まで聞いてくれるか
これができていないと、どれだけいい施術をしても、信頼は積み上がりません。
人は「話をちゃんと聞いてくれた人」に心を開きます。
そりゃそうですよね。
頭で分かっているのと、できるのでは全く違います。
最初の3分でまた来るかどうかが決まる
人の印象は最初の数分で8割が決まると言われています。
それは整体でも同じ。
- 受付の対応
- 挨拶の仕方
- 問診中の雰囲気
これらで「なんか違うな」と思われたら、もう次は来ないんです。
だから、問診は「治すための情報収集」だけでなく、「信頼を得る時間」だと意識しておきましょう。
技術だけじゃない。「共感」が信頼を生む
多くの人が陥る落とし穴。
それは「症状を聞いたら、すぐ解決策を話してしまう」こと。
もちろん専門家としてアドバイスするのは大事ですが、
それより先に必要なのは共感です。
「それ、辛いですね」
「そうなると仕事にも支障出ますよね」
「大丈夫です。しっかり見ていきましょうね」
こういった一言があるだけで、患者様は安心します。
深掘り質問で「本音」を引き出す
「腰が痛いんです」
それで終わらせていませんか?
- どんなときに一番気になりますか?
- 前よりひどくなったのは、何か心当たりありますか?
こうした質問で、相手の言葉の奥にある背景を聞く。
そこに信頼関係が生まれるんです。
「この人はちゃんと自分の話を聞いてくれた」
そう感じたとき、患者さんは次回の来院を前向きに考えます。
もう少し具体的に言えば、
・その痛みがあるとどんな支障が生活にありますか?
・痛みがなくなったらどんなことをしたいですか?
など、その痛みが生活にどんな影響を与えているかが大切です。
患者様と会話をしている焦点が「痛み」よりも「生活」に向けること。
患者様は「痛みで困っている」というよりも「痛みで生活に支障が出て困っている」
この辺りを理解できるようになると、患者様への問診の質が変わってきます。
そして、適切なセルフケアや痛みが起こりづらい動かし方を伝えることができるようになります。
問診をただの手順にしないで
技術に固執している方ほど、問診がルーティン化しがちです。「受ければ分かる」と思っている方もいるかもしれません。
でも、そこに患者さんは敏感です。
「はい、じゃあ横になってください〜」
こんな流れ作業のような対応では、
「この人、本当に私のこと見てくれてるのかな?」と感じさせてしまいます。
だからこそ、毎回の問診を「1回1回の勝負」だと思って取り組むことが大切です。
まとめ:問診は、最初の信頼構築のゴールデンタイム
いくら施術技術を磨いても、
問診が雑では、信頼もリピートも生まれません。
問診は、あなたの技術の前に、あなたという『人』を伝える時間。
- 表情や声のトーン
- 共感のひと言
- 相手の話に興味を持つ姿勢
これらを意識するだけで、患者さんとの距離はぐっと縮まり、
自然と次の予約に繋がるようになります。
今まで問診を「情報収集」としか捉えていなかったなら、
ぜひ今日から、「信頼構築の時間」として活かしてみてください。


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