日頃の姿勢のゆがみへの影響|整体師の視点から

日頃の姿勢のゆがみはクセからくる?

日常のちょっとしたクセが、姿勢や体のゆがみに影響を与えていることをご存じですか?
整体院や接骨院、訪問マッサージなどで多くの方の体を診てきた中で、「これは意外と見逃されてるな」と思うポイントがあります。

それが、利き足・利き手・利き目による姿勢の傾向です。

あなたもきっと、自分の「利き足」「利き手」「利き目」は何となく自覚があると思いますが、それが普段の姿勢や、体の使い方にどう影響しているのかまで意識したことはありますか?

今日は、そんなちょっとマニアックだけど大切な話を、なるべくわかりやすくお伝えします。

目次

◆ 利き足が姿勢に与える影響

まずは 利き足。これは私が施術を通して最も姿勢への影響が大きいと感じているポイントです。

例えば、ふと立ち止まった時、無意識に片方の足に体重をかけていませんか?
実はほとんどの人が、利き足側に重心を乗せて立つクセを持っています。

この「片側重心」が続くと、利き足側の骨盤が上がりやすくなり、それに伴って背骨の傾きや肩の高さにも左右差が生まれてきます。

つまり、利き足で立つクセが、姿勢のゆがみのスタート地点になっているケースはとても多いんです。

この状態が長期間続くと、膝や股関節、腰などに負担が蓄積し、やがて痛みや違和感として現れてきます。
「重心のクセ」って、意外と侮れません。

◆ 利き手の影響は?

次に 利き手についてですが、これに関しては思ったより姿勢への影響は少ないです。

例えば日本では右利きの人が多いので、
「右利き=右肩が下がっている」「右にねじれている」という傾向があるかと思いきや、
実際にはそれほど顕著な偏りは見られません。

ただし、育児中の方などで「ずっと赤ちゃんを右手(または左手)で抱っこしている」といったケースでは、肩や腕への負担から腱鞘炎になったり、肩の位置がズレるといったことがあります。

それでも、利き足ほど全身のバランスには影響しにくい印象ですね。

◆ 意外と見落とされる「利き目」

そして最後に、あまり知られていないけれど姿勢への影響が大きいのが「利き目」です。

聞いたことがない方も多いかもしれませんが、私の経験上、これが意外と体のゆがみに関係しているんです。

例えば、右目が利き目の方は、無意識に『右目で物を捉えやすい角度』をキープしようとして、顔がほんの少し左を向くクセがあることが多いです。

顔がわずかに左を向いていれば、当然、背骨や体幹もそれに合わせてねじれてきます。
そうなると、肩や腰、骨盤のバランスにも影響してくるわけです。

これ、特にデスクワークを長時間する方や、目を酷使する方よりも
単純に視力に関係している印象です。

◆ 結局、どこを意識すればいいのか?

ここまで、利き足・利き手・利き目の話をしてきましたが、姿勢に一番影響していると感じるのは利き足利き目です。

とはいえ、日常生活の中でずっと意識し続けるのは正直難しいですし、そもそも無意識だから「クセ」なんですよね。

だからこそ、定期的に体のバランスを見直すことが大切なんです。

  • 最近、肩の高さが違う気がする…
  • 立っている時に、片足ばかりに体重をかけてるな
  • デスクワークが長くて、顔が左右どっちかに傾いてるかも

こんなちょっとした気付きが、将来の不調を防ぐヒントになります。

◆ まとめ

「姿勢のゆがみ」と聞くと、悪い座り方や猫背などをイメージしがちですが、実は自分の利き方のクセが大きく関係していることがあります。

日頃の姿勢は無意識の積み重ね。
だからこそ、自分では気付かない部分から、体のバランスが崩れていくこともあるんです。

痛みや違和感が出てから対処するのも大事ですが、
「何となくのズレ」を早めに整えておくことで、将来的なトラブルを防げる可能性はグッと高まります。

ぜひ一度、ご自身の体のクセを意識してみてくださいね。

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