呼吸で姿勢も内臓も変わる理由|浮力とポンプ作用が健康を整える

呼吸は私たちが無意識に行っている動作ですが、実は姿勢改善・内臓の活性化・自律神経の安定に大きく関わる、とても重要な働きをしています。
「猫背が治らない」「内臓が重い気がする」「疲れが抜けにくい」そんな方ほど、呼吸を見直すと体が軽くなることがあります。

目次

呼吸は『酸素交換』だけではない

呼吸というと、肺が酸素と二酸化炭素を交換しているイメージが浮かびますが、実はそれだけではありません。

  • 姿勢を支える力(浮力)になる
  • 内臓を動かすポンプ作用が働く
  • 血液の酸素濃度を上げ、手足の痺れにも影響
  • 自律神経を整え、リラックスを生む

呼吸は、体の表と裏・内側と外側を同時に支える「万能の健康装置」なんです。

スキューバダイビングで気づいた「呼吸=浮力」という発見

私は10年以上前にスキューバダイビングを体験しました。
結果、両耳が中耳炎・外耳炎になったので二度とやりませんが(笑)、そこで臨床に通じる大きな学びを得ました。

水中では、肺の中に空気が多いと浮き、空気が少ないと沈みます。
呼吸が、体そのものを上下に動かす『浮力』になっているわけです。

この感覚を体験した瞬間、私は思いました。

「あ、これは姿勢の説明にそのまま使えるな」と。

呼吸は姿勢を整える|胸郭の広がりが背骨を起こす

呼吸をするとき、横隔膜が上下に動きます。同時に胸郭(胸の骨格全体)が大きく広がるため、背骨は自然と起き上がりやすくなります。

特に猫背の方は、背中が丸くなることで重心が後ろへ下がりがちです。

しかし深い呼吸で胸郭が広がると…

  • 背骨が起きる
  • 後ろに倒れた重心が中心に戻る
  • 前後のバランスが整いやすくなる

つまり、呼吸だけで姿勢が変わるということです。

首の反り・腰の反りが強い方にも呼吸は効果的で、深く吸うことで背骨の過剰な反りが整いやすくなります。

呼吸は内臓を動かす|ポンプ作用で元気にする

呼吸は姿勢だけではなく、内臓にも大きく影響します。

横隔膜が上下すると、その動きが内臓に直接伝わり、ポンプ作用を生みます。

ポンプ作用によって、

  • 胃腸の動きがスムーズになる
  • 内臓の血流が改善する
  • 老廃物が流れやすくなる
  • お通じが良くなる

内臓の働きが落ちている方ほど、深い呼吸で循環が整いやすいんです。

呼吸は酸素を届ける|手足の痺れにも関係する理由

呼吸は血液の酸素濃度に直結します。

そのため、

  • 両足の痺れ
  • 両手の痺れ
  • 手足の末端の冷え

こういった症状にも、酸素がしっかり行き届いているかどうかが関わっています。

呼吸が浅いと酸素が不足しやすくなり、末端の感覚や血流にも影響します。

重力で縮む体を、呼吸という「浮力」で整える

私たちは24時間、常に重力を受けています。
一時期流行った「ぶら下がり健康器」も、重力に対して縮んだ体を伸ばすための方法でした。

呼吸はそれと同じで、体を持ち上げる内側の浮力です。

深い呼吸をすると、

  • 姿勢が整う
  • 緊張が抜ける
  • 副交感神経が働きリラックスする
  • 内臓の動きが良くなる

これだけの作用が、毎秒・毎分・毎時間、あなたの体を支えているんです。

だからこそ、呼吸を丁寧にしてあげることは
あなたの体を内側から整える、一番やさしい方法と言えます。

今日の呼吸を、少しだけ深く。あなたの体はきっと軽くなります。

まとめ|呼吸を整えることは、自分自身を整えること

呼吸は「酸素を取り入れるだけの動作」と思われがちですが、姿勢・内臓・自律神経まで支えてくれる、非常に大切な働きを持っています。

  • 姿勢を起こす『浮力』になる
  • 内臓の巡りを良くする『ポンプ作用』が働く
  • 全身の酸素循環が整う
  • 副交感神経が働いてリラックスできる

これらがすべて、毎日の「呼吸」の中に含まれています。

つまり、呼吸を整えるということは、

姿勢も、内臓も、心も、同時に整えていくということ。

難しいことをしなくても大丈夫です。今日の呼吸を少しだけ丁寧に深くしてみる。胸の広がりを感じながら、ゆっくり息を吸ってみる。それだけでも、体はちゃんと応えてくれます。

あなたの身体は、あなたが思っている以上に毎日頑張っています。呼吸というやさしいアプローチで、体の内側から元気を取り戻していきましょう。

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