◆ なぜ内臓に負担がかかると深層筋が固くなるのか?
体の奥で起きている『本当の守りの反応』とは
こんにちは、川口康次郎です。
今回はちょっと専門的な内容。
「どうして内臓の疲れが、姿勢や筋肉の固さにつながるのか?」というお話です。
できるだけわかりやすくお話しますので、リラックスして読んでくださいね。
■ 1. 内臓が疲れると、体は『守ろうとして』姿勢を変える
まず知っておいていただきたいのは、
内臓は休みなしの働き者だということ。
食事をすれば胃腸が動き、
お酒を飲めば肝臓がフル回転、
寒くなれば腎臓が体温調整に関与し、
ストレスを感じれば副腎が頑張ります。
つまり、私たちの生活そのものが、内臓にとっては「毎日変化する職場環境」なんですね。
● たとえば…
無茶ぶりの仕事をこなして、
帰宅後にお酒をガンガン飲む。
「今日は乗り越えたー!」と気分的にはリフレッシュかもしれませんが、
肝臓の立場からすると
「えっ、今日まだ終わらないの…?」
ってなってます。サービス残業決定です(笑)
お酒はストレス解消に見えて、実は体にとっては「仕事の追い打ち」。
肝臓はフル稼働で処理しようと頑張っています。
だから、自分自身と同じように、内臓にも「たまには休ませてあげようかな」と思ってあげてほしいんです。
甘いものも同じですよ~!
■ 2. 内臓が疲れると、筋膜や深層筋が固くなる
内臓が疲れてくると、その周囲にある筋膜や深い筋肉たちが
「あれ?仕事量エグくない?守ってあげないと!」
と、無意識に緊張して固まってくるんです。
これは医学的には
内臓体性反射(ないぞうたいせいはんしゃ)と呼ばれていて、
- 内臓が疲れる
- 自律神経を通して脊髄に情報が届く
- その内臓と関連する筋肉に「守れ!」という信号が出る
● 実際にどうなるの?
- 胃が頑張っていると → みぞおちや背中が固くなる
- 肝臓が疲れると →肩こりが起きる
- 腎臓に負担があると → 腰の奥(大腰筋など)がガチガチになり腰痛に
- 腸が疲れると → 下腹部や骨盤まわりが緊張してくる
どれも、実際の施術現場でよく見られる反応です。
■ 3. 内臓って、実はよく動いてます
ちょっと驚かれるかもしれませんが、
内臓って、思っている以上に日常的に動いてるんです。
「そりゃ生きてるんだから動くでしょ。」
それは働いている。
位置が変わるんです。
● 呼吸だけで肝臓は2〜3cm動く
大きく息を吸うと横隔膜が下がり、
肝臓・胃・腸がまとめて下へ動きます。
1日2万回以上呼吸しているので、
内臓はあなたが思っている以上に上下に大きく揺れているのです。
● 腸は常に位置が変わっている
蠕動運動(ぜんどううんどう)で中身を移動させながら、
腸自体もわずかに動き続けています。
● 胃は食べた量で形も位置も変わる
空腹時と満腹時では、胃の位置は上下・左右に変化します。
下に膨らむと腰の深層筋に、
上に押し上がると横隔膜にストレスがかかります。
■ 4. なぜ筋肉が固くなるのか?
内臓が動くと、周囲の筋膜や深層筋はその動きを支えたり、
揺れを吸収したりして対応します。
でも、内臓が疲れてしまうと…
- 重たく感じる
- 位置が安定しない
- 流れ(血液・リンパなど)が乱れる
こうなると、筋肉がずっと支え続ける状態に。
その結果、筋肉はどんどん固くなってしまうのです。
■ 結び:体は『文句』じゃなく『サイン』を出している
肩がこる、腰が痛い、姿勢が気になる…
それは、あなたの体が
「ちょっとしんどいから、内臓の方も見てくれない?」
と、やさしくサインを出してくれているだけです。
健康は、何よりの資産。
いつも頑張ってくれている内臓、たまには労ってあげてくださいね。


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