肩こりのタイプ別ケア|肝臓・姿勢・肩甲骨から読み解く整体的アプローチ

肩こりのタイプ別ケア|肝臓・姿勢・肩甲骨から読み解く整体的アプローチ

肩こりに悩む人は多いですが、実は「肩こり」にも種類があります。
自分の肩こりがどこからきているのかを見極めることで、根本改善に近づきます。
この記事では、整体の視点から3タイプの肩こりを解説し、それぞれに合ったセルフケア方法をご紹介します。

目次

① 肩上型|内臓疲労(肝臓)が影響する肩こり

もっとも多いタイプの肩こりが「肩上型」です。
このタイプの方は、首から肩のライン、特に僧帽筋上部がガチガチに張っているのが特徴です。
この肩こりは肝臓の疲れと深く関係しています。

なぜ肝臓と肩が関係あるの?

肝臓は横隔膜と繋がっており、疲労が蓄積すると呼吸の浅さや筋膜の硬さにつながります。
それが肩や首に波及し、肩こりとして現れるのです。

セルフケアポイント

  • 脇の下(前鋸筋)を軽くつまんでほぐす
  • 右側の肋骨周辺を温める
  • 肝臓に負担のかかる食生活(甘い物・お酒・揚げ物)を見直す

② 首型|前後バランスの崩れからくる肩こり

このタイプの肩こりは、首の後ろ側(後頭下筋群など)に強い緊張を感じます。

立った姿勢のときに首以外のどこかで前後のバランスが崩れています。体で前後のバランスが崩れているから、首でバランスをとっているんです。頭の重さを首の筋肉が支えざるを得なくなり、慢性的な疲労が蓄積されていきます。顔が前に出て、頭の重さを首で支えてしまっている状態です。

なぜ首に負担がかかるの?

頭の重さは約4~6kg。前に突き出ることで首の筋肉に何倍もの負荷がかかります。
本来、骨格と姿勢が整っていれば、頭は骨で支えることができ、筋肉の負担は最小限で済みます。

セルフケアポイント

  • 壁に背中をつけて立つ「壁立ち」で姿勢確認
  • 深い呼吸で胸郭と横隔膜を動かす
  • 骨盤を整える運動(骨盤が前に傾いている人が多い)

③ 肩甲骨型|巻き肩・猫背による肩こり

デスクワークやスマホ時間が長くなる現代人に多いです。

猫背や巻き肩の姿勢になると、肩甲骨が外側に開き、肩甲骨周りの筋肉(僧帽筋中部・菱形筋など)が引き伸ばされた状態になります。
伸びているのに収縮もしようとしていて、筋肉が矛盾した使われ方をして疲労が溜まります。

どうして筋肉が疲れるの?

肩甲骨周囲の筋肉は本来、腕を支えるために収縮したがっています。
でも巻き肩・猫背によって伸ばされ続け、負荷が増してしまいます。

セルフケアポイント

  • 肩甲骨を寄せるエクササイズ(例:ローイング)
  • 胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)をストレッチ
  • タオルやチューブを使った背筋の運動

⚠ 肩こりを放置するとどうなる?

肩こりをそのままにしておくと、以下のような不調につながることがあります。

  • 緊張型頭痛(頭が締めつけられるような感覚)
  • 睡眠の質の低下・集中力の欠如
  • 慢性的なイライラ・自律神経の乱れ

肩こりは「体からのサイン」です。
症状だけでなく、原因まで掘り下げることで根本改善が見えてきます。

🌿 まとめ:あなたの肩こり、どのタイプ?

  • 肩上型:内臓(肝臓)疲労が影響
  • 首型:前後バランスの崩れから
  • 肩甲骨型:猫背・巻き肩が原因

単に「揉む・ほぐす」だけでは解決しない肩こりも、自分の体の使い方や内臓の状態まで意識することで、しっかり改善していくことができます。

あなたの肩こりはどのタイプですか?
まずはそこを見極めて、今日からできるケアを始めてみましょう。

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