前回は「学生のうちに鍼灸院や整骨院で働いた方がいいのか?」というテーマで、25歳以下の方向けにお話しました。
今回は柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の資格を取ろうとしている26歳以上の方に向けて、私が経営者として思っていることをお伝えします。
■ 26歳以上なら、現場経験は『少しでも』積んでおいた方がいい
結論から言うと、26歳以上であれば、半年でもいいから、現場経験は積んでおいた方がいいと思っています。
というのも、この年代の方は、すでに何かしらの社会人経験がある方がほとんど。
- 正社員として働いたことがある
- バイトでもフリーでも、ある程度の責任を持って仕事をしていた
- 生活費や学費を自分でまかなっていた
そういう方は、社会のルールもわかっているし、同僚との関係性やトラブル時の対処力、自立する力もある。
それだけの土台があるからこそ、次の問いを考えてほしいんです。
■ なぜ、この仕事を選んだのか?
個人的に、26歳以上の方に一番聞きたいのはここです。
「今までの仕事を辞めてまで、なぜこの道を選んだのか?」
だって、前職である程度自立できていたなら、続ける選択肢もあったはずです。
それでも、高い学費を払って、資格を取ろうと思ったのはなぜですか?
「鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の仕事がしたい!」
「人の体を改善できるようになりたい!」
そういう強い想いがあったからじゃないですか?
■ 行動が「想い」に追いついていますか?
熱意があるなら、もうすでに少しは現場に出ているのでは?と私は思います。
たとえリラクゼーションでも、整体でも、バイトでもいい。
週5日なんて言いません。週1日でもいいから継続して行っている。
やれることから始めてる人は、やっぱり熱量が違うんです。
もちろん、生活やお金の事情もあります。
でも、「この仕事でやっていく」という気持ちが本物なら、現場経験を少しでも積もうとしているはず。
■ 経営者はこういう目で見ています
面接のとき、私はこんなことを自然と見ています。
- 社会人経験がある → 忍耐力がありそう
- 受け答えや表情 → 周りとうまくやっていけるかな?
- 応募内容を見た上で来ている → 条件面の不一致はなさそう
- 年上でも、年下の先輩とうまくやれそうか?
- 体力的に現場の仕事がこなせそうか?
そして、もうひとつ。
その熱意、本当に行動で示せていますか?
■ この業界も「人手不足」だけど…
ここ数年で、業界の求人状況は大きく変わりました。
AIの分野に流れる人も増え、競争環境は変わってきています。
結果がすべて。
資格がなくても、少額で始められて、スキルで勝負できる世界もある。
だから、会社を選ばなければ求人はたくさんあります。
でも、それでも私はこう伝えたいんです。
「なぜこの仕事をやろうと思ったのか?」を思い出してみてください。
■ あなたがこの仕事を選んだ『きっかけ』は?
- 「楽に儲かりそう」だと思った?
- 「個人で独立して、のんびりやりたい」から?
- 「人と接するのが好き」「現場にいたい」と感じた?
- 「人を改善できる力がほしい」と思った?
どれも、立派な動機です。
でもね、その時に感じた気持ちを、今もう一度思い出してみてほしい。
その原点を忘れずに、会社選びをしてほしいんです。
■ 最後に
26歳を過ぎてから、この業界を目指すことは、決して遅くありません。
むしろ、いろんな経験を経て、それでも「やりたい」と思ったことに、すごく価値があります。
だからこそ、「自分はなぜこの道を選んだのか?」を、今一度、自分に問いかけてみてください。
そして、その熱意と行動が一致するように、現場に少しずつでも踏み出してみてください。
それが、あなた自身のキャリアにも、会社選びにも、きっと良い結果につながっていくはずです。


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