体に痛みがあると、誰もが「早くどうにかしたい」と感じますよね。
動くたびに痛む。寝ても回復しない。
不安やイライラも積み重なって、気持ちまで重くなる。
でも私は、整体師として日々の施術に向き合うなかで、
「痛みとは、体が出している大切なサインなのではないか」と感じるようになりました。
「元気だったのに突然…」という出来事から考えたこと
60代になっても元気に仕事や趣味を楽しんでいた方が、ある日突然、倒れてしまう。
健康意識の高い人でも、医療関係者でも、医者でも、そういったことは実際に起こります。
いわゆる「ピンピンコロリ」に近い状態ですが、私はそれが少し怖くもあります。
なぜなら、「急に症状が出たように見えても、実は体はもっと前からサインを出していたのでは?」と感じるからです。
本人が気づかない『体のサイン』がある
不調に気づいたときには、すでに体は長い間、無理をしていたのかもしれません。私の臨床経験から、特に多く見られる3つのケースを紹介します。
1.「ただの疲れ」だと思ってスルーしている
肩こりや腰の重さ、寝ても抜けない疲れ…。
こうしたサインを「疲れているだけ」と思い込んで放置する方は多いです。
でも、体は命を守るために必ず信号を出しています。
それを受け取れるかどうかは、日々の感度と意識次第です。
2.「仕事が忙しいから」と後回しにしてしまう
仕事・家庭・責任感。
やるべきことが多すぎると、交感神経が優位になり、体の声に気付けなくなります。
忙しいときほど、たった5分でもいいから体を労わる時間を作ってください。
3.「体力はあるのに、動けない」
これは見落とされがちなケースです。
一見、体力があるように見えても、実は『体の余裕』がなくなっている状態。
サインを見逃し続けることで、体が必死に支えていたバランスが崩れ始めます。
その結果、ある日突然「動けない」が起こってしまうのです。
痛みは「悪者」じゃない
痛みがあると「ここが悪いんだ」と考えてしまいがちですが、
実はそれは『結果』であり『原因』とは限りません。
痛みは、あなたに「気付いて!気付いて!」と体が送ってくれる大事なサインです。
施術の現場でもよくあるのが、1つの痛みが落ち着いたあとに別の痛みが現れるケース。
これは体の感覚が戻ってきた証拠でもあります。
今、自分の体と向き合うチャンス
もっと早くケアしておけばよかった、そう感じる方は多くいらっしゃいます。
だからこそ、今元気なうちに、少しでも自分の体を大切にしてあげてください。
- 疲れたら5分だけ横になる
- 湯船にゆっくり浸かる
- 深呼吸を3回してみる
- 温かいものを飲んで、心を落ち着ける
こうした小さな習慣でも、体はしっかり応えてくれます。
まとめ|痛みは、体からの信号かもしれない
痛みや不調は、決して突然やってくるわけではありません。
日々の疲れやストレスの積み重ねが、ある日「限界」となって表に出てきただけなのです。
だからこそ、その小さな信号に耳を傾けてほしい。
あなた自身、あなたの大切な家族の未来のために。


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